手軽に食べられるファストフードとして日本でも大人気のハンバーガー。総務省「家計調査」では、都道府県の県庁所在地や政令指定ごとに外食(※デリバリー、テイクアウト含む)の年間支出額を発表しているが、その中にハンバーガーという項目も存在。同省が今年2月に発表した2024年の調査結果によると、意外な都市が全国1位の支出額だったことが明らかになったのだ。
それは大分市の9724円。ちなみに2位以下は、熊本市(8692円)、那覇市(8439円)、高知市(8417円)、大阪市(8054円)という結果に。全国平均は6467円で、いずれも東京の7068円も大きく上回っている。
米国文化の影響を色濃く受けている沖縄(那覇)、大都市の大阪は妥当とも言えるが、このランキングだけを見てハンバーガーの支出額と気づく人は少ないだろう。そもそもなぜ大分市が1位だったのだろうか?
大分市内にある大手バーガーチェーンの店舗数を調べてみたが、マクドナルドは15店舗、モスバーガーは7店舗、KFCは6店舗とそれなりにあるように思えるが、47万1451人(※4月末現在)という街の人口に対して店の数が多いわけでもない。
実際、主要チェーンでもロッテリアは2店舗、フレッシュネスバーガーは1店舗しかなく、バーガーキングに至って大分市どころか県内にも店舗はない。かといって函館(北海道)のラッキーピエロのような強力なローカルバーガーチェーンも存在しない。
「店舗数は少ないですが、地方都市にしては全体的に売上が好調なようです。加えて、佐世保のようにご当地バーガーで有名ではないものの、ハンバーガーを提供する個人経営のカフェなどが比較的多いですね。ただ、大分市民の多くは全国1位という結果にみんな驚いていますけど(笑)」(地元在住ライター)
とはいえ、地元にとってはまたとないチャンス。これを機にハンバーガーで町おこしをしてみるのもいいかもしれない。