政府がコロナ禍の新たな経済対策として、3回目のワクチン接種が済んだ人を対象にコンサートやスポーツ観戦などのイベントに割引を適用する事業「イベントワクワク割」を開始する方針であることが明らかとなったが、案の定ネット上では批判の声が殺到している。
「政府関係者によれば、イベントワクワク割は5月にも開始する予定で、ワクチンを3回接種していれば接種証明書の提示などを条件にイベントのチケット代が2割ほど値引きされるとのことです。3回目のワクチン接種がなかなか進まない中、特に接種率の低い若者に向けてアピールしていきたい考えがあるとみられています」（社会部記者）
これにネット上では、《余りに余ってるワクチンを打たせたいからなのが見え見え》《割引などしなくても、行きたい人は旅行にも行くしイベントにも参加する。そんなことより他にやることはいくらでもあるだろ》《GoToのときみたいに、感染者が増えてすぐに中止するのでは？》《ほんとうに誰か止めてあげてくれ。あまりにも常識はずれな取り組みすぎる》《政府直々にコロナの第7波を起こそうとしているとしか思えないわ》など厳しい意見が続々と寄せられている。
「印象の悪かった『GoToイベント』から名称を変えて心機一転はじめるはずが、いきなりミソがついてしまいましたね。3回目のワクチンを打っても、多くの人が集まれば感染リスクは高くなります。3月21日をもってまん延防止重点措置は全国で解除されたものの未だ第6波の余波は続いていて、感染者数も漸増しています。そんな状況で政府が人が密集しやすいイベントにさらに人を呼び込むような取り組みをするというのはいかがなものなのでしょうか。さらに、ワクチンを打ちたくても打てない人もいる中で、そうした人たちにはどう対応するのか。色々と疑問の多い事業と言わざるをえないでしょう」（経済ジャーナリスト）
ちなみに、イベントワクワク割のワクワクはワクチンのワクと掛けているんだとか…。
（小林洋三）
