テニスの4大大会、全豪オープンで世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチが、ワクチン未接種のため入国ビザを取り消され出場を断念した問題。オーストラリアは現在も厳しい水際対策を実施している。
そんな中、今年11〜12月にサッカーW杯が予定されている中東のカタールでも、出場国の選手・スタッフにワクチン接種を義務付けるようFIFA(国際サッカー連盟)に要求している。
「これに対しFIFA広報は『開催国であるカタールは大会に参加するすべての人の健康と安全を守るために必要な保証を提供する』と回答し、政府の方針に従うとしているが、検査を厳格化するなどして未接種者が入国できる特例措置が設けられるかもしれません」(スポーツライター)
というのも、サッカー界にはジョコビッチのようなアンチ・ワクチン派が一定数いる。とくにヨーロッパで顕著で、昨年10月に英紙「THE SUN」が報じた記事によると、イングランド代表選手のうち、少なくとも5人がワクチン接種を拒否。
そのイングランドのプレミアリーグは、世界各国の代表選手が集まるリーグとして知られているが、12月20日に公式サイトで発表された声明によると、この時点でリーグ所属選手のワクチン接種率は84%。欧米諸国の一般市民の接種率と比べると高い数字だが、逆に言えば少なくとも80人弱が1度も摂取していないことになる。
「未接種の名前こそ明かされていませんが、各国代表の主力クラスも含まれると囁かれています。昨年10月の英紙『デイリーメール』は、強豪チームのマンチェスターUでワクチン接種を拒否する選手が続出したと報じています」(同)
3月に欧州のプレーオフが行われ、W杯行きの残り3チームが決まる。仮に出場が決定してもカタールに入国できないとなれば一大事だ。