Appleがロシアで自社製品を販売停止したことにより、ロシア国内では同社製品の価格が急騰。中には100万円を超えるものもあるという。
ロシアのガジェット系情報サイト「iphones.ru」によると、現在ロシア国内ではAppleのほぼすべての商品が30%以上値上げされているといい、最新のM1チップ搭載「MacBook Pro」はなんとおよそ114万ルーブル(約120万円)と、日本で販売されているものよりも倍以上の価格で販売されているのである。
他にも「iPhone 13 Pro Max」が日本円で約32万円、12.9インチディスプレイの「iPad Pro」は約38万円と価格が高騰しており、ロシアがウクライナへの侵攻をやめるまではApple製品の値上げは続くと予想されている。
「この状況にネット上では、《ほら転売屋、チャンスだぞ、早くロシアで稼いでこい》と揶揄する声も見られますが、Appleの他にもMicrosoftやH&Mなどウクライナ侵攻への抗議として製品の販売を停止する企業が増えているため、今後は様々な商品が高騰する可能性もあり、ロシア国民としては非常に歯がゆい状況にあるといえるでしょう。現在、ロシア国内の世論調査ではプーチン大統領の支持率が約70%と昨年の調査よりも上昇しており、ウクライナ侵攻についてもおよそ50%の国民が『正しい選択だ』と回答しているとされています。今回、多くの国外企業がロシアで自社製品を販売停止することで、少しでもこういった風向きが変わればいいのですが…」(政治ジャーナリスト)
この惨禍が長く続かないことを願うばかりだ。