政府が放出した備蓄米の2回目の入札結果が発表され、7万トン全てが落札されたことがわかった。2回目の入札では4つの集荷業者が参加し、平均落札価格は60キロあたり2万722円だった。
農林水産省による全国のスーパー100店舗を対象にした調査によれば、コメの平均価格は、3月23日までで5キロあたり4197円で、これは12週連続の値上がり。2回目の備蓄米には古米が含まれていることもあり、5キロあたり3000円ほどで売られるのではないかと見られているが、それでも庶民にとっては「高すぎる」というのが実感ではないか。
そんな中、「ベトナム産ジャポニカ米」が、一部小売店やスーパーで発売されている。価格は5キロあたり3500円。当初予想されていた2000円台でなかったことから、「期待外れ」の声も聞こえてくるが…。
「ベトナム産ジャポニカ米は、大手スーパーチェーンがプライベートブランド(PB)で扱うことになっており、全国の店舗に展開されれば、2500円ほどで販売されると見られています。これまでの日本人の感覚では、たとえ古米が混ざっていたとしても国産米を選ぶでしょうが、すでにジャポニカ米を食べた人からは、『思った以上に美味しい』という声が相次いでいます。2000円台前半になれば、市場を席巻するかもしれません」(フードライター)
多くの日本人が、まさか主食のコメを輸入に頼るとは思ってもみなかっただろうが、すでにそんな固定観念を揺るがす事態が現実になっているようだ。
(ケン高田)