9月22日に発売されたばかりの「iPhone 15」シリーズには早くも多くのレビューが投稿されているが、その中で本体が熱くなりすぎるといった報告が相次いでいる。専門家からはアップデートのみでは完全に修正できない可能性も指摘されており、売上に大きな打撃となるかもしれない。
「問題が報告されているのは15シリーズすべてのモデルで、高速充電をしている時や高グラフィックのゲームをプレイしている最中、FaceTimeで通話したり、SNSで動画をスクロールしながら視聴していたところ、15シリーズが異様に発熱するといった事態がいくつも報告されているのです。とあるユーザーによると、表面温度は46℃を超えており、《とても触れないほど》熱くなっていたといいます」(ITライター)
スマホが熱くなることは決して珍しくないが、これだけ短期間に報告が相次ぐのは普通ではない。Apple関連の著名アナリストとして知られるミンチ−・クオ氏によると、15Proシリーズはチタニウムフレームを採用して軽量化を図ったことで、放熱設計が甘くなったことが発熱の原因だと指摘。改善のためにはプロセッサのパフォーマンスを落とさねばならず、「アップデートによる改善は限定的になる可能性がある」という。
「低迷が予想されていた15シリーズですが、関係者が驚くほど出足の売上は好調となっています。しかし、もしも発熱問題を完全に解決できないとなると、熱暴走によって画面がフリーズしてしまったり、本体の故障やバッテリーの劣化などが起きる可能性もあり、売上にも影響を及ぼしかねません。Appleは早急に対処したいところでしょうが、どのような対応をしてくるのか見ものですね」(同)
Appleはこの逆境をはね返すことができるか。
(小林洋三)