糖尿病は10人に1人がなってしまう国民病だ。治療に真剣に取り組まないと、場合によっては重篤な症状を引き起こすこともある。ものまね芸人のコージー冨田も、長らく視覚障害を患ってきた。まさに渦中の本人が、明るく楽しく過ごす闘病ライフを初激白する。
あえて言ってないだけで、別に隠してきたわけじゃないですけど、糖尿病で目がほとんど見えていません。週3回、人工透析にも通っています。この病気はもちろん辛いし、受け入れて前向きになるまでに時間もかかりました。でもね、同じ境遇にある方へ「面白いことも楽しいことも、いっぱいありますよ」と、お伝えできればと思っています。
26歳の時でした。やたら喉が渇くんですよ。当時の事務所社長が「お前、糖尿じゃないの?」って。「ええっ、俺、まだ26っすよ」って言った記憶があります。ただ体重は最大113キロ(身長172センチで、最も軽かった時は78キロ)ありましたし、半信半疑で病院に行ってみたら、立派な糖尿病でした(笑)。
しかも(インスリン分泌不全の)1型。実は家族5人中4人が糖尿病で、弟も現在は人工透析をしています。もちろん不摂生もあるんでしょうけど、その時は薬でなんとか対応していました。まだ若いから、体は何ともなかった。糖尿病はサイレントキラーと呼ばれるように、どこも痛くない。だから、真剣に向き合わなかったんですよね。
それから僕は33歳で売れたんですけど、関係なく平気に飲んで食べてました。当時は収録後の打ち上げも多かった。もう朝までは普通で、よく極楽とんぼの山本圭壱と飲んでました。4時ぐらいになって、山ちゃんが「朝の番組に行ってくるわ」って。そのまま居酒屋に残った僕は、山ちゃんがテレビに出てんのを見てましたから。「あっ、今(居酒屋で約束した)ピース、やってくれた!」みたいな、そんな時代でしたよ。
バカ食いはそこまでしてないけど、やっぱ酒に溺れちゃいましたね。「わんこ緑茶ハイ」ってくらい、飲みながらもう次のを用意して、何十杯といくわけですよ。炭酸も好きだったからレモンサワーとかもね。マネージャーに作ってもらって、バカみたいに飲んで「コージーさんはお酒が強いですね」って言われていたけど、強いんじゃない。糖尿病で喉が渇いていたから飲むペースが早いだけなんですよ。
人工透析をやり始めた今は、もう喉が渇くっていう感覚がないんです。1日に飲む水分量が、味噌汁なども含めて800㏄ぐらいに制限されている。腎臓が悪いとおしっこはほぼ出なくて、全部、透析で水分抜いてもらうんですよ。だから飲んだとしても、ロックとか日本酒とかで、量を抑えています。そんなに飲めないから、酔えた時は格別に嬉しいですよね。
コージー冨田 1967年2月24日生まれ。愛知県出身。タモリのものまねで注目され、笑福亭鶴瓶、松村邦洋、石橋貴明、千原ジュニア、鈴木雅之ら、約70人のものまねを得意とする。
(つづく)