米Appleで「iPhone」や「Apple Watch」などのデザインを担当してきた責任者であるタン・タン氏が退社することが判明したと「Bloomberg」が報じた。同氏が退社することによって、今後発売される同社製品のデザインが大きく変わる可能性もあるという。
「タン氏はハードウェア・エンジニアリング部門上級副社長であるジョン・ターナス氏の直属の部下で、iPhoneやApple Watchの他にもアクセサリーのデザインや『AirPods』を開発する音響チームの責任者も務める重要人物と言われています。Apple側は同氏の去就については明らかにしていませんが、関係者らによると退社は決定的で、彼がいなくなることはAppleにとって大きな痛手になると指摘しています」(ITジャーナリスト)
ここ最近、同社のデザイン部門には大きな変革の波が押し寄せていた。2019年にiMac、MacBook、iPod、iPhone、iPadなどAppleの主要製品のデザインを立ち上げから担当していた責任者ジョニー・アイブ氏が自身の会社を立ち上げて退社すると、その後も提携を続けていたが、22年にアイブ氏との契約を解除。そして、同10月にはアイブ氏の直属の部下で、インダストリアルデザイン責任者となっていたエバンス・ハンキー氏も退社することが明らかとなっている。
「そして、さらにタン氏も退社するとされているので、“洗練された”と言われていたApple製品のデザインが大きく変わるかもしれません。同社はここ最近、販売不振が続いていて、来年には数多くの製品が投入されるという噂もありますから、新しいデザイン担当が手掛けた製品も登場するかもしれません。その時、洗練されつつも、ある意味では変わり映えのしなかった製品群に、どのような変化があるのか。楽しみにしたいと思います」(同)
これまでのデザインが違う“シンiPhone”は登場するのだろうか?
(小林洋三)