アップルストアのトイレがオシャレすぎて使い方がわからない?「デザイン重視」は弊害か

 Apple直営店のトイレの操作パネルがあまりにも難解すぎるーー。そんなツイッターへの投稿を巡って、トイレにデザイン性は必要か否か、ネット上で議論が巻き起こっている。

「4月2日、ツイッターユーザーのねむをさんが『Apple 丸の内 お昼に行ったんだけど、トイレがMENSAの入会テストみたいで泣いちゃった』と画像を添付して投稿しました。MENSAとは人口の上位2%の高IQを持つ人たちが交流する団体のこと。画像にはトイレの背面に大小の凹凸が異なる丸いボタン、右手には風車や丸底フラスコのような絵柄が入ったパネルが設置されていますが、とくに説明するものはなく、どのボタンが何に対応しているのか戸惑いそうなんです」(ネットライター)

 ちなみに、ねむをさんがツイッター上で実施した「Appleはこのトイレを多くの人が使いやすいように、何か工夫(案内を付ける等)すべきと思いますか?」とのアンケートには、7割以上が「工夫すべき」と回答している。

「Apple 丸の内にあるトイレはドイツメーカーのものが採用されているため、ボタンやパネルの表示が我々日本人にはあまり馴染みのないものになっているようです。ただ、パネルの右端には使い方の説明書きが収納され、引き出して確認できるといいます。とはいえ、いきなりこのトイレに入ったら戸惑ってしまう人も少なくないでしょう。以前、渋谷区の公園にある使用中のみ中が見えなくなるガラス張りトイレが、故障しても中が見えることはないと説明していたにもかかわらず、不具合によって内部が見えてしまう騒動があり、物議を醸しました。トイレはデザイン性を重視するよりも安心・安全に使えるものの方が嬉しいですよね」(フリージャーナリスト)

 ラーメンチェーン「一蘭」の大量のトイレットペーパーが設置されたトレイが、「絶対に紙を切らさないトイレ」として話題になったことがあったが、オシャレなものよりそういったものの方が利用者としてはありがたいかもしれない。

(小林洋三)

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