エースが勝てばチームも活気づく。ヤクルト・石川雅規投手が阪神戦(4月9日・甲子園)で5回5安打3失点(自責1)で今季初勝利。球界最年長45歳2カ月にしてプロ野球新記録となる24年連続勝利となった。
開幕で巨人に連敗したものの、これで5勝4敗、ヤクルトにとって2024年4月3日以来、371日ぶりの「貯金1」だ。自身の記録について「1人で達成できる数字ではない」と感激の面持ちで話した石川。1994年のこの日は、活動休止中の球団マスコット「つば九郎」がデビューした日ということもあり、「今も戦っているつもりです。つば九郎が勝たせてくれたのかなと思いますね」としみじみ語っていた。
12球団の中でも「家族球団」との定評があるヤクルトは、石川に対し事実上の終身契約を約束しているという。
「石川は2016年シーズン以降、一桁勝利が続いており、他球団であればとっくに引退勧告を受けていてもおかしくない。しかし球団は、石川が『引退する』と言うまでは選手契約を続ける。幹部候補生ということです」(ヤクルト担当記者)
後輩からの人望も厚く、今季からチームのGM特別補佐に就任した青木宣親氏は「僕がGMになったあかつきには必ず、石川さんを監督として招聘するつもり」と明言している。
(小田龍司)