日本での近々の発売が囁かれるAppleのヘッドセット型デバイス「Vision Pro」だが、成人向けの性的なVRコンテンツが利用できないことが明らかとなり物議を醸している。
「Vision Proはソフトウェアキーボードに日本語が追加されることが分かっており、関連の求人情報が日本サイトに掲載されていたこともあって、日本でも販売が開始されるとみられます。そんな中、2月に先行発売されたアメリカでは、同デバイスで性的なVRコンテンツが利用できないことが話題になっている。米掲示板サイト『Reddit』では失望の声が数多く寄せられています」（ITライター）
Appleは以前から性的コンテンツに対して否定的な姿勢を見せている。特に創業者の故スティーブ・ジョブズ氏はその意思が強く、その手のアプリがApp Storeで入手できないことを指摘された際には、「性ビデオが見たいなら、Androidスマホを買えばいい」などと言い切ったほど。ティム・クック氏がCEOに就任して以降はそうしたコンテンツに対しても寛容的にはなっていると言われているが、Vision Proはビジネス用途での使用も想定されていることから禁止にしたのかもしれない。
「厳密に言えば同デバイスで性的なビデオを見ることはできますが、VRに関連したコンテンツは利用不可となっています。やはり、高性能な機器で没入感のあるVR対応の艶系コンテンツを楽しみたかったという男性も多かったようで、また発売前に利用不可だとは明かされていなかったため、アメリカでは購入してガッカリしたという意見も少なくありません。たかが性的コンテンツくらいでと思われる方もいるかもしれませんが、かつてVHSのビデオデッキが爆発的に普及したのは、艶系ビデオ観たさに多くの男性が購入したからとも言われています。日本でも販売が開始されそうなVision Proですが、VRの性的コンテンツNGを知って購入をやめる人も出てくるかもしれません」（経済ジャーナリスト）
艶系ビデオを排除したことで、VHSに破れたソニーのベータマックスのようにならなければいいが…。
（小林洋三）
