フローラSは、ハービンジャー産駒とルーラーシップ産駒が要注目のレースです。
昨年はハービンジャー産駒2頭、ルーラーシップ産駒1頭が出走。結果はハービンジャー産駒のノームコアが5人気で3着。ルーラーシップ産駒のパイオニアバイオが13人気で2着。1人気でディープ産駒のサトノワルキューレが1着で、3連単は11万馬券でした。
一昨年は、ハービンジャー産駒とルーラーシップ産駒が計4頭出走。ハービンジャー産駒が1、2着しました。勝ち馬のモズカッチャンは12人気。2着のヤマカツグレースは10人気。3着のフローレスマジックは2人気のディープ産駒で、3連単は39万馬券。
終わってみれば、2年連続でハービンジャー、ルーラーシップ、2人気以内のディープ産駒のBOXで3連単を的中できたことになります。
さらに注目は、のちに重賞を勝つハービンジャー産駒が2年連続人気薄で馬券になっていることです。
ノームコアはGⅢ紫苑S(18年)を勝ちましたし、モズカッチャンはGⅠエリザベス女王杯(17年)を制しました。
のちに重賞を勝てるほどの素質馬が不当に人気のない状態で馬券になるのは、ハービンジャー産駒にとって「本当の力を出せる状態」は、フローラSが「初体験」だからです。
このフローラSに限らず、血統を利用して儲けるのに効果的な局面は「初体験」の状況を狙うこと。新馬戦や初芝の時などは、血統によって儲かる馬、そうではない馬の差がハッキリと出ます。
若駒の牝馬限定の2000メートル重賞、1800メートル以上で行われる広いコースの重賞は、今回が全馬「初体験」。ハービンジャー産駒もルーラーシップ産駒も、広いコースでスタミナを問われることが最も得意な馬が出やすい血統です。
つまり、フローラSで「生涯最高のパフォーマンス」を「初めて」発揮する馬が多いから、穴を出すのです。
今年の出走予定馬でハービンジャー産駒は、エアジーンとエトワール。ルーラーシップ産駒は、パッシングスルーとフェアリーポルカの計4頭。
中でもエアジーンは、近親にヴィブロス、ヴィルシーナがいて、ともに牝馬で芝2000メートル以上のGⅠ実績を残した馬。父も当レース向きで、近親のスケールも大きい馬です。
亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。コンビニのコピー機でも予想を配信(Eプリント 亀谷で検索)。