マイコラス効果!? メジャー敏腕代理人が大物選手を日本球界に売り込む裏事情

 米球界の敏腕代理人がアジアのプロ野球界にまで“魔の手”を伸ばし始めた。

 代理人のスコット・ボラス氏が日本、そして、韓国球界に急接近してきたという。韓国メディアによれば、2016年の米球宴にも出場したアディソン・ラッセル内野手(元カブス)の売り込みを仕掛けてきたそうだ。

「昨季は82試合にしか出場していません。打撃面での近年の成績は振るわず、その原因は、一昨年に家庭内のゴタゴダが判明し、出場停止処分を食らったからだと言われています」(特派記者)

 しかし、ラッセルは攻守に定評のある遊撃手である。今年26歳とまだ若く、復活の可能性は十分に秘めている。目下、米球界では年俸の減額幅を巡って、経営陣と選手会が衝突している。「7月の開幕戦」を危ぶむ声も出始めており、所属先未定の選手と新たに契約を交わす余裕などないのかもしれない。

「同じく、ボラス氏の顧客であるマット・ハービー投手についても、日本、韓国両国に売り込みをかけてきたと報じられています。まだ最終的な合意には至っていませんが、日本球界では外国人選手の一軍登録枠を5人に拡大する方向で協議が続けられています。実績十分なハービーに興味を持つ日本球団は少なくないはず」(米国人ライター)

 ハービーはトミー・ジョン手術明けの2015年シーズンに13勝8敗の好成績を挙げたが、その後は低迷している。昨季はエンゼルスと1年1100万ドル(約12億円)で契約したが、成績不振で7月に解雇。すぐにアスレチックスとマイナー契約を交わしたが、メジャー再昇格は果たせなかった。そんなハービーの成績不振を指して、こんな声も聞かれた。

「ハービーは2017年にメッツとの契約を終え、その後はレッズ、エンゼルスと1年ごとに球団を渡り歩いています。今年31歳なので復活の可能性もあります。2019年オフ、敏腕代理人であるボラス氏の交渉手法が報じられました。ハービーとエンゼルスの契約をあえて1年にしたのは、成績不振のまま複数年を交わすよりも、完全復活した後で交渉したほうが高額年俸を勝ち取れると読んだからだ、とのことです」(前出・米国人ライター)

 その手法通りなら、ラッセル、ハービーの両選手を韓国か日本で活躍させ、2020年オフに高額契約で米球界へ帰還させるつもりなのだろう。元巨人のマイコラス投手が米球界に帰還する際、NPBでの活躍と成長を認められ、大型契約を勝ち取ったのは有名だ。今季、巨人入りしたサンチェスにしても、昨季の韓国球界での好投を評価されたが、水面下では米球団と巨人の綱引きが繰り広げられ、年俸額を高騰させてしまったという。

 韓国メディアは「ボラス氏が複数選手の顧客リストを広げて、日韓の各球団をまわっている」とも伝えていた。NPBの各球団は、たとえ一軍登録の外国人選手枠が5人になっても、安易に飛びつかないほうが良さそうだ。

(スポーツライター・飯山満)

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