泥にまみれた田んぼの中で、ひときわ輝いているのはモデルのローラ。まるでファッション誌の1ページのような光景だが、実際には真夏の新潟で、汗と土にまみれながら黙々と草取りに励む彼女のリアルな姿だ。
7月13日、インスタグラムに投稿されたのは、田んぼで「コナギ」と呼ばれる雑草を手作業で取り除くローラの写真。短パンから伸びる脚に泥がまとわり付くその姿に、フォロワーからは「草取りでさえセクシー」「泥まみれのローラが美しすぎる」といったコメントが続出していた。
投稿の中でローラは、「この草さんの名前は『コナギ』 この子達は、田植えしてすぐに稲の周り中心に生えてきて、手で取ってもまた生えてきて、夏の終わりまでずっと生えてくる生命力の強い草なんだって」とつづり、そのうえで「コナギのおかげで田んぼの状態がわかって、そして足を踏み入れる事で、土の中で有機物が分解されて出来るいらないガス達がでてくれて それと同時にフレッシュな空気が入ってくれるから良いことも起きてくれてる」と、田んぼに入る意味を説明した。
ローラが農業に取り組むようになったのは今年3月。「私の佐藤家の祖先が眠る新潟で、雑穀やお米、野菜さん達を畑で耕すことを決めました」と唐突に投稿し、その中で「ちなみに、私の本名は『佐藤えり』です」と、本名を公表している。
この挑戦は単なる農体験ではなく、継続的な学びの場でもあるようだ。「これから、毎月新潟に訪れて約1年間かけて農業を学んでいくよ」と宣言。その理由についても、「自分が毎日頂いているご飯っていつも誰かが育てて、誰かがそれを運んで、という形でいつも誰かに頼りながら私は食べ物を頂いて生きているんだなという事に氣づいたの」と、素直な思いを述べている。
6月には「お米の田植え」と題した投稿も行い、米作りに携わるようになった経緯を明かした。「新潟で85歳になられたおじいちゃんが、年齢的にももう田んぼを続けていく事ができないという事で、、いつくかある田んぼを全部手放すことになって、そのうちの1つをお借りさせて頂き、お米を作る事にしたよ」と綴っていた。
こうしてローラは、華やかな芸能界の世界から一歩離れ、自然とともにある暮らしを少しずつ自分のものにし始めている。その一挙手一投足が、泥にまみれながらもどこか艶やかなのは、彼女の本質が‟自然体の美しさ”の上にあるからかもしれない。田んぼでもステージでも、ローラはやはり唯一無二の存在だ。
(ケン高田)