トランプに難癖!? テドロス事務局長「日本は成功」おべっか発言の鬼一口

「テドロス発言がネット上で注目を集めるのは、これまで彼の言ったことと真逆の出来事が起きるというジンクスが要因とも言われています。いやな予感は当たり、テドロスの『成功発言』から3日後、東京都内の病院で新たな院内感染とクラスター発生の可能性が報じられました」(ネットウォッチャー)

 WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長が5月25日、記者会見のなかで、アメリカやイタリアのような厳格なロックダウン(都市封鎖)を実施せずに、収束傾向まで導いた日本の新型コロナ対策について「成功」と評価した。

 ところが、これまで新型コロナの「発生源」である“中国寄り”の発言を繰り返してきた同氏の発言だけに、SNS上では《この人に評価されても喜べないわ〜》《お前が言うな!》など懐疑的なコメントが多く寄せられ、26日午前Twitter上では、なんと「テドロス」がトレンド入りする事態に。

「テドロス氏は去年12月に台湾が『原因不明の肺炎』についてWHOに警告したにもかかわらず、それを無視。1月には、『新型コロナウイルスは人から人への感染はない、または限定的』として、2月に入っても、『中国への渡航制限は必要ない』と明言。2月下旬、中国から韓国やイラン、イタリアにも感染が拡大した後でさえも、『パンデミックという言葉は事実に即さない』と発信源の中国に気を遣う発言に終始していた。ところが、3月上旬になり感染が100の地域に拡大すると今度は前言を翻し、『われわれは最初の機会を無駄にした』と発言。当事者とは思えないこの無責任発言に世界中から批判が集まったことは言うまでもありません」(医療ジャーナリスト)

 同氏の度重なる暴言や妄言は物議を醸し、辞任要求署名は約100万人に達した。そして、「中国の操り人形」と早くからテドロス氏を批判してきた米トランプ大統領は5月18日、WHOに対し「30日以内に改善できなければ資金拠出の恒久的停止や、WHO脱退を検討する」と最終通告した、というわけだが、そんなタイミングで飛び出した日本への”おべっか”発言について、前出のジャーナリストが解説する。

「WHOへの拠出金は大半、運営資金として消えてしまうとして、米国にはかねてからWHOに金を渡すなら、実際の医療援助にあたるNGO(非政府組織)に直接渡す方が効率的との意見があった。つまり、米国によるWHOへの資金停止や脱退が現実味を帯びてきたわけですね。そこで、WHOが米国に代わって頼みの“金ヅル”と考えたのが日本だった、というわけです。実際、テドロス氏は日本による155億円拠出に感謝を述べ、3月30日には、安倍首相と約45分間にわたり電話会談。直後にはツイッターを更新し、《非常に生産的な電話だった。彼に感謝しました》と、賛辞を送っています。このまま行けば、テドロスが日本に米国の穴埋めを求めてくることは間違いない。日本も米国と歩調を合わせて資金を停止すべき、といった強硬論も出ていますから、安倍政権も見え見えのおべっか発言などに惑わされることなく、毅然とした態度で臨んでほしいですね」

 米国によるWHOへの資金停止や脱退をけん制する狙いもあったのか、5月25日の記者会見では、トランプ米大統領が新型コロナウイルスに有効として服用していた抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」の国際的な治験を一時的に停止したとの発表をしたテドロス氏。傍目には、「トランプよ、お前が飲んでる薬は効果がない」と難癖をつけているようにも映る。

 やることなすこと、まるでピントが外れているような同氏の言動は、今後さらなるWHO離れを加速させることは間違いなさそうだ。

(灯倫太郎)

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