今度は中日だ。小山伸一郎2軍投手統括コーチが、過去にオンラインカジノによる賭博に関与していたとして、5月19日に愛知県警から任意の事情聴取を受けていたことが球団から明らかにされた。この日の夜9時からは緊急会見が行われた。
「球団は謝罪するとともに、12球団が春季キャンプ中に実施した自主申告に応じなかったことを重く見て、小山コーチを謹慎処分とすることを発表しました」(中日担当記者)
開幕前にはすでに8球団で計16人のオンラインカジノ利用が判明しているが、NPB(日本野球機構)はオリックスの選手以外の実名は公表していなかった。最近では巨人でもオコエ瑠偉選手らの関与が判明しているが、小山コーチはその16人の中には含まれていなかった。
小山コーチの名前は全国的にはそこまで知られていないが、
「1997年に三重県立明野高校から中日に入団して以来、今季まで“一度もユニホームを脱いでいない野球人”として球界内では知られています」(同)
今季、巨人に移籍した田中将大投手も「兄貴分」として小山コーチを慕っていた。
「小山コーチは現役時代に、中日から楽天に移籍し、引退後は2016年から昨シーズンまで楽天のコーチを務めた。22年シーズンまで楽天だったオコエは、オンラインカジノについて警察の調べに対し『楽天の先輩がやっているのを見て始めた』などとゲロッているため、そこから小山コーチの名前が出たのではないかとの見方もあります」(同)
今後、大物選手の関与が明らかになる可能性も高く、球界全体を揺るがす事態となりそうだ。
(小田龍司)