JALが特典航空券の必要マイル数を改定!6月からの変更点とお得な交換ルートとは?

 3月6日、JALは国際線特典航空券の改定を発表。基本マイル数は6月10日発券分以降、日本―北米はビジネスクラス往復(※以下同じ)が10万→11万マイルで、エコノミーが5万→5.4万マイル。日本―シドニーはビジネス8万→9万マイルで、エコノミーが3.6万→4.6万マイルなど多くの路線で必要マイル数が増えることになる。

 また、ANAも昨年4月に改定。日本とハワイ、北米、欧州、オーストラリアのビジネスクラス、ファーストクラス往復の特典航空券の必要マイル数が2~2.5万マイル増えている。

 こうした特典航空券の必要マイル数の引き上げは、国内大手2社にとどまらず、近年世界中の航空会社で行われている。航空燃料の高騰などが理由の一因だが、航空会社のマイルを積極的に貯めていた者は多かっただけに、ショックを受けた者も多いだろう。

 改定に伴い、国際線特典航空券のハードルが上がり、ネット上では《マイルじゃなくて別のポイントを貯めようかな》《もうマイルを貯めるのはやめようと思う》などマイラーからの引退を示唆する投稿を見かける。

 ハードルが上がったのは事実だが、決して割に合わなくなったわけではない。例えば、通常よりも少ないマイル数で特典航空券に交換できるディスカウントマイルキャンペーンは定期的に実施されており、これを利用する方法もある。

 それにJALの場合、アジア路線は必要マイル数が変更なしの路線も多い。日本―ホノルルもエコノミークラスとプレミアムエコノミーは据え置き。ANAもエコノミークラスは全路線、ビジネスクラスもアジア路線は昨春の改定後も必要マイル数は同じままだ。

 また、必要マイル数が国際線より少ない国内線特典航空券に交換するのもひとつの手。ANAは昨年10月の改定で、JALは国際線と同じ6月の改定から基本マイル数が1区間あたり500マイル増となるが、この程度ならまだ許容範囲だ。

 今後は必要マイル数が大幅に増える路線ではなく、据え置きや微増の路線に絞って特典航空券に交換するのがいいかもしれない。

(高島昌俊)

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