航空会社のマイレージプログラムや外資系ホテルチェーンのメンバーサービスなどの場合、会員のグレードが複数存在。このうち上級会員になるとさまざまな特典が得られ、ステータスにもなる。そのため、資格を得るために積極的に搭乗、あるいは宿泊を繰り返す人も多く、そうした行為を“修行”と呼ぶ。
つまり、平会員から上級会員に昇格するには相応の利用実績が必要なわけだが、そういうのをすっ飛ばしていきなり上級会員のステータスを得られる制度がある。それがステータスマッチだ。ただし、常時行っているわけではなく、期間限定であるのが一般的。直近ではエールフランスとKLMオランダ航空の2社のマイレージプログラム「フライング・ブルー」のステータスマッチキャンペーンが行われている。
ちなみに嬉しいことにJALとANAの上級会員はその対象。申請には手数料がかかり、シルバー会員は99ドル(約1万5500円)、ゴールドが299ドル(約4万7000円)、プラチナが399ドル(約6万2700円)とそれぞれ必要だが、それでも“修行”による時間とコストを考えれば十分安上がりだ。
なにより外資系航空会社では当たり前となりつつある予約時の座席指定の無料をはじめ、チェックインと搭乗の優先、空港ラウンジの利用(※ゴールド、プラチナ会員が対象。同伴者もOKの場合も)など恩恵も大きい。
しかも、エールフランスとKLMオランダ航空は、19社が所属する航空連合「スカイチーム」の加盟エアライン。アジアでも大韓航空、チャイナエアライン、中国東方航空、厦門航空、ベトナム航空、ガルーダ・インドネシア航空の6社が加盟しており、アジアへの旅行・出張でもマイルを貯められる。
また、他ではデルタ航空も各航空会社とのステータスマッチを実施中。こちらは申請料無料で期間は3カ月と短いが、その間で搭乗機会があればステータス期間は延長される。
さらにデルタ航空は外資ホテルチェーンのヒルトンの会員プログラム「ヒルトン・オナーズ」との相互ステータスマッチキャンペーンも行っている。ホテル客室のアップグレード、朝食無料(※ゴールド会員以上)と便利な特典が多く、期間は半年ながら申請無料。もちろん、条件次第では期間の延長も可能だ。
上手く使いこなせば飛行機やホテルの利用が今以上にお得になりそうなステータスマッチ。覚えておいて損はない。