今すぐ使える!特典航空券の燃油サーチャージ代を安くする方法

 現在は飛行機に乗らなくても各種ポイントとの交換などによって簡単に貯めることができる、航空会社のマイル。それで特典航空券を手に入れて旅行に使っている方は多いと思うが、厳密に言えば国内線と違って国際線はまったくの無料というわけではない。燃油サーチャージの支払いが必要だからだ。

 現在、JALとANAの燃油サーチャージは、ハワイが4万5000円、北米・欧州・オーストラリアが7万円、タイ・マレーシア・シンガポールも3万7000円(※いずれも往復分)と高額。仮に家族分となれば、かなりの出費だ。

 ただし、ごく簡単な方法でこれをゼロに抑えることができる。燃油サーチャージが無料の提携航空会社の便で発券すればいのだ。

 6月現在、JALマイルで発券可能で、かつ日本発着便があるのは、成田・関西―ドーハに就航中のカタール航空、成田―メルボルン・ブリズベン、羽田―シドニーにフライトがあるカンタス航空、それと成田―コロンボのスリランカ航空だ。

 ANAマイルの場合は、羽田・成田・関西・中部・福岡・新千歳の国内6空港とシンガポールのほか、成田―ロサンゼルスの便もあるシンガポール航空、そして成田―オークランドのニュージーランド航空がそれぞれ無料になっている。

 この他、ANAマイルで発券でき、成田―仁川に週4往復運航中のエチオピア航空は、サーチャージは無料ではないが割安。同区間の場合、往復でわずか10ドルしかかからない。

 燃油サーチャージは座席クラスに関係なく同じ額を徴収されるため、ファーストクラスやビジネスクラスならともかく、エコノミークラスの利用だとせっかく特典航空券で搭乗してもお得感が少ない。

 また燃油サーチャージは原油相場を反映する形で2カ月毎に見直されるが、現時点で無料のエアラインは今後も無料のままの可能性が高い。サービスの質の高さや安心感で日系航空会社を選ぶ方は多いが、少しでも出費を抑え、ホテル代など他の部分に回したい方は燃油サーチャージ0円の航空会社にするといいかもしれない。

(高島昌俊)

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