「はい解散!」iPhone SE“後継モデル”発表も落胆の声が続出したワケ

「iPhone SE」は旧モデルをベースに最新の集積回路SoCを組み合わせ、 iPhoneシリーズの中でも安価でサイズが小さいモデルとして人気を博している。2016年に第1世代が発売。20年に第2世代、22年に第3世代がリリースされ、脈々とモデルを繋いできた。

 そして、2月19日に第4世代となる後継モデルが発表されると思われていたが、新モデルの名称は「iPhone 16e」。ホームボタンがなくなり、画面は6.1インチに大型化、外部接続端子もライトニングケーブルからUSB Type-Cに変更されたところをみると、iPhone SEというよりもiPhone 16シリーズに近いかもしれない。「Apple Intelligence」のサポート、「A18」チップの搭載に加え、「Face ID」にも対応と性能は大幅向上。また、小型ながらバッテリーは全ての世代のiPhone SEより最大12時間長持ちするという。

 では、SEの後継モデルを待ち望んでいた人のうち、どれぐらいが乗り換え購入するのだろうか。ネット上には、むしろ落胆の声が相次いでいる。理由はどうやら、128GBで9万9800円からという価格にあるようだ。256GBモデルは11万4800円、512GBになると14万4800円もする。128GBモデルにあと2万5000円プラスすれば、最新のiPhone16が購入できるのだから、SEを買うつもりのファンがショックを受けるのも当然だろう。

「高すぎ!iPhone16でいいじゃん。はい解散!」

「128GBで10万は笑うしかない」

「せめて8万だろ。値上がりしすぎだわ」

「えっ、これ買う意味ある?16でよくない?」

 実際、iPhone16とiPhone16eを比較してみると、画面の大きさやA18チップは同じで、16eはGPEを1コア削った“廉価版”であることがわかる。

 またカメラ性能にも大きな差がつけられているので、わずか2万5000円の価格差しかないのであれば、わざわざ16eを選ぶ必要があるのか疑問が残るところだ。

 SEシリーズは小型で安価なことから、iPhoneユーザーの中では貴重な選択肢だった。他のナンバリングモデルと完全に差別化できていたため、独自の存在感すらあったくらいだ。約10万円という価格は、近年の円安を考えれば仕方ないのかもしれないが、新型への期待が高かっただけに、肩を落とした人も多かったのではないか。

(ケン高田)

ライフ