「巨人・松井秀喜監督」誕生に向け、ついに動き出すのか。1月7 日、都内のホテルで行われた「時事通信グループ新年互礼会」で、巨人・山口寿一オーナーが初めて“松井監督”について言及した。
「同会は、昨年12月19日に死去した読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏が、毎年新年に公に向けて“発信”したいことを激白する場でした」(夕刊紙記者)
巨人はこれまで何度も松井氏に向けて監督就任を要請してきたが、全て固辞されている。しかし、5日に放送されたBS-TBS特別番組「イチロ―VS松井秀喜~今だから話せる本音対談」の中で松井氏は、60歳になるまでの10年間のうちに「長嶋さん(終身名誉監督)が喜ぶことはしたいなと」と発言。これについて山口オーナーは「(監督就任に向けたことを)言ってくれていると私は受け止めていますけれども。(2人は)親子みたいなものでしょうからね」と笑みを浮かべた。
巨人はホームの東京ドームの老朽化もあって、築地市場跡地に建設されることが決まった5万人収容の新スタジアムへの移転が囁かれている。山口オーナーは以前、「魅力的なスタジアムで使ってみたいという気持ちはあるが巨人が移転するという前提ではない」とコメントしているが、新スタジアムは11社による企業連合で動き出しているビッグプロジェクトで、読売新聞も加盟している。
「渡辺主筆時代に発行1000万部を超えた読売新聞が今や600万部まで落ち込むなか、新スタジアムは読売の復活を打ち出したいプロジェクトでもあります。そして完成と同時の『松井監督』誕生は、山口オーナーの“悲願”でもある」(チーム関係者)
新スタジアム完成は2032年度。松井氏はそのとき、58歳になっている。
(小田龍司)