巨人・阿部監督が“心中”菅野智之を復活に導いた「伯父・原前監督の置き土産」

 どうやら巨人・阿部慎之助監督は、今季13勝2敗と完全復活した菅野智之投手との“心中”を決めたようだ。

 セ・リーグの優勝争いは広島、巨人、阪神、そしてDeNAと稀に見る混戦が続き、この9月がまさに天王山月間となる。そんな中、阿部監督は番記者に「これからは智之にも中4日で行ってもらうことになる」と明言した。

「9月の巨人は鬼門であるマツダスタジアムでの広島戦が6試合組まれている。この初戦(10日)に菅野を先発で登板させれば、15日の中日戦(東京ドーム)、そして21日の広島戦(マツダ)でも菅野を投げさせることは不可能ではありません」(夕刊紙記者)

 仮にこのローテーションで菅野が広島戦で2勝すれば、一気にVロードが開けるだけに、阿部監督はベテラン右腕に今季を賭けたと言ってもいいだろう。

「昨季は4勝8敗と大不振に陥った菅野ですが、今年見事に復活した理由の一つは投球フォームの改善。それまで横から投げ込むようになっていたところを、縦から投げるように変えた。これで一気にボールの回転が良くなったと言われています」(前出・夕刊紙記者)

 その指導をしたのは、久保康生巡回コーチだという。

「近鉄(当時)や阪神で投手コーチを務めた久保コーチは、昨季から巨人で指導にあたっていますが、連れてきたのは菅野の伯父である原辰徳前監督。契約最終年を残して原前監督は辞任しているだけに、本来であれば菅野は伯父の目の前で復活を遂げるはずだったんです」(前出・夕刊紙記者)

 叔父の置き土産で復活した菅野。このスクランブルローテーションで3連勝でもすればシーズンMVPも十分可能性があるだけに、注目の登板になりそうだ。

(小田龍司)

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