巨人・阿部監督に「火曜日先発」の重要ポストを任された山﨑伊織の不憫

 それまで12球団で唯一勝ち星がなかった中日に連敗を喫した巨人。3連戦初戦の4月2日(バンテリンドーム)、延長戦の末にサヨナラ負けを喫した試合後に阿部慎之助監督は、送りバントを決められなかった4回と延長11回のシーンを振り返り「あれが全て。野球の神様が怒ったな、最後」とこぼしていた。

 しかし、敗因は本当に「送りバント失敗」だけだろうか。この日の先発は昨季、自身初の2ケタ勝利を挙げ、戸郷翔征と並ぶ主軸投手とも位置づけられていた山﨑伊織だった。

「山﨑は裏ローテーションの頭の先発に起用されたわけですが、その意味は大きい。ペナントレースの1週間のスケジュールは火曜日に始まり日曜日までの6連戦・2カードをこなしますが、火曜日に先発するということはシーズン通して6連戦の初戦を任されたということ。開幕投手と同じくらい重要な役割なんです」(巨人担当記者)

 その山﨑はこの日、6回まで1点に抑え好投していたが、7回に崩れ2失点。試合は3対3の振り出しに戻った。

「7回に連打を浴びて無死一、三塁になった場面でリリーフを投入する選択もありました。その後も交代させるタイミングはあったものの、阿部監督は山﨑を続投させ7回を投了させた。この続投が山﨑をさらに成長させるという意図的なものであれば理解できるのですが、救援では2戦連続で中川皓太の投入で失敗している。昨季に続く中継ぎの不安で代えられなかったという見方もできます」(夕刊紙記者)

 先の巨人担当記者が述べたように、今季の山﨑の重要な立ち位置と長いペナントレースを考えれば、相手チームの印象を考えてもリードした場面での交代が無難だったのかもしれない。「火曜日の山﨑伊織」が相変わらずの中継ぎの不安の犠牲にならなければいいが。

(飯山満/スポーツライター)

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