嵐の櫻井翔が、日本テレビ系のパリ五輪中継のメインキャスターに決まった。夏冬合わせて五輪は9大会連続となる。今回はパリに赴いて現地で取材する予定だというが、実は、これが大きな波紋を呼んでいる。
「故・ジャニー喜多川氏による『性加害問題』では、櫻井自身も旧ジャニーズ事務所の大看板・嵐のメンバーの1人として騒動に巻き込まれています。フランスで23年に行われたラクビーW杯でも、日テレが大会アンバサダーとして櫻井を選びました。しかし、フランスの有力紙ル・モンドが、性加害問題に触れて櫻井の起用を批判したのです」(スポーツ紙民放局担当記者))
ル・モンドは、櫻井は性加害に加担したわけではないものの、彼が一連の性加害を「ジャニーズ事務所の不祥事」と発言しながら、被害者に対する支援がないと疑問を呈した。こうした、いわば「フランス人の拒絶の目」が、櫻井のパリ入りで再噴出しそうだというのだ。
「東京五輪のテレビ中継は『ジャニーズ祭り』でした。NHKの櫻井を筆頭に、フジが村上信五、テレ東は国分太一、TBSは野球に中居正広、日テレは亀梨和也だった。パリ五輪ではさすがに各局も自粛したようですが、櫻井は起用された。しかも現地取材ですからね。彼の仕事ぶりを現地メディアがどう報じるのか、興味深いところです」(前出・記者)
櫻井はキャスター就任について、「観客の熱、会場の熱、パリの熱を余すことなく伝えていきたい」と語っている。だが、パリの人たちの「拒絶の熱」も伝えることになってしまうのか、注目されるのである。
(小田龍司)