「フジ最年長女子アナ」西山喜久恵が昇格、誰もが認める「他にない人柄」

 視聴率低迷が続くフジテレビで夏の人事異動(7月1日付)が話題になっている。西山喜久恵アナウンサーがゼネラルアナウンサーに昇格する。1992年入社、55歳になった。

 何かとネガティブな話題が多いフジテレビだが、西山アナは「アナウンス室は先輩が後輩に“気を遣う”伝統がある。そんなフジテレビが大好きなんです」と入社以来、公言してきた。入社当初はバブル真っ盛りでアイドルアナの扱いを受けてきたが、アナウンス技術を上げることばかりではなく、昨年は日本マスターズ水泳では50メートル自由形に出場して6位(39秒87)入賞した。

 実家は老舗旅館「西山別館」(尾道市)で1981年に当時の皇太子殿下(現上皇陛下)が論文を書き上げるためにご宿泊したことがある。故・田中角栄首相も常宿にしていた名旅館だ。

 西山アナがスポーツの取材現場に現れると、旧知の関係者に「おばちゃんアナウンサーがお邪魔しちゃって申し訳ありません」と笑顔で挨拶する。そればかりではない。夕刊紙記者はこう話した。

「銀座の街中でバッタリあったことがありました。西山さんは反対側を歩いていたんですが、手を振って『お久しぶりです。お元気ですかぁ〜』と挨拶してくれて、あんな人ほかにいませんよ」

 めざましテレビの人気コーナーのひとつ「きょうのわんこ」のナレーションはスタートした1994年4月から西山アナが担当しており「自分が死ぬまで続けたい仕事のひとつ」と話す。

 ゼネラルアナウンサーの次の役職は「役員待遇」になる。フジの最年長女子アナになった“キクちゃん”が役員になる日は近いかもしれない。

(小田龍司)

エンタメ