スポンサーが広告出稿を控えたことにより、激変したのがフジテレビのCM枠である。
同局社員が証言する。
「1月17日の港浩一前社長(72)らによる1度目の会見以降、蜘蛛の子を散らすようにスポンサーが降板し、CMはACジャパンで埋め尽くされてしまった。なかやまきんに君の検脈キャンペーンや、近藤真彦の聴力検査キャンペーンのCMが繰り返し放送された」
その後、視聴者の目と耳にこびりついたのが、中島健人とmiletの恋愛映画の予告編CMだった。フジ社員が続ける。
「ACのCMを流しても実入りにならないということで、フジが携わる映画やイベントの宣伝をCM枠でリピートすることになった。とりわけ大量に流したのが、2月28日公開の映画『知らないカノジョ』のCMです。あまりにリピートしすぎたせいで、局に『クドすぎる』とのクレームも来ているんです」
もっとも「クドすぎるCM」の宣伝効果にも疑問符が付いたようで、映画配給会社の宣伝チーフが語るには、
「『知らないカノジョ』は動員10万人を3日で突破するなど、スタートこそ好調だったのですが、そこから伸び悩み。CMを大量に流しているのに公開から1カ月経っても動員は一向に増えなかった。目標とする10億円の興行収入にはとても届きそうにありません」
そればかりか、スポンサー離れとともに、人材流出も危惧される始末なのだ。
「3月末に永島優美(33)と椿原慶子(39)がそろって退社したのに続き、入社3年目の若手・岸本理沙(25)も6月末での退社を発表しました。いずれの女子アナも一連の騒動と退社は無関係だと強調していますが、岸本は1月に行われた社員向けの説明会について『めざまし8』の番組内で『不安でしかない説明会だった』とキッパリ発言しています。局への不信感から退社の決断を固めたようなのです」(フジ社員)
今後も逆風が吹き荒れた状態が続くのであれば、井上清華アナ(29)、宮司愛海アナ(33)といった局の屋台骨となるエース級アナまでが後に続く可能性を指摘されている。
おまけにフジの歯車として働くスタッフたちまでが浮き足だっているという。
「有望な若手ディレクターの1人は、中居氏とフジテレビの『性上納疑惑騒動』以降、『このままフジにいたら面白い番組を作ることができない』と同業他社への転職意思を公言しています。いわく『第1希望はアマゾンの制作部』とのこと。フジには完全に見切りをつけて、資金が潤沢でコンプライアンス的にも融通の利く外資系に魅力を感じている様子です」(プロデューサー)
もはや、傾きかけた社運を立て直す気概すら望むべくもない状況だという。
(つづく)