日本政府は6月5日に開かれた男女共同参画会議で、「女性版骨太の方針」の原案を発表。上場企業の一部に女性役員の比率を引き上げるよう求めるとともに、「男性の育休は当たり前」という社会の実現に取り組むことを強調した。
翌6日に放送されたフジテレビ系情報番組「めざまし8」では、情報キャスターを務める西岡孝洋アナが、男性の育休取得率について解説。2021年度は13%台だったが、2025年度に50%、30年度までに85%にするという「政府目標」を紹介した。そのうえで西岡アナはMCの谷原章介に「谷原さん、うちの会社はですね。80%近く、男性が育休取ってるんですよ。これあっという間に2年間で増えたので、これ(育休取得率85%)は企業の考え方ですぐできると思います」とフジテレビの育休事情を明かした。
その後、女性社員の出産についてコメントを求められたMCの小室瑛莉子アナは、「入社3年目で申し上げにくいんですけど」と前置きし、「出産という出来事が大きすぎて、出産後のことがなかなか考えられていなかった」と入社する前の心情を告白。どうしても「仕事」「出産」「仕事」とわけてしまいがちだが、「同時進行で、キャリアと出産、どっちも頑張れる世の中が当たり前になれたら、戻ってこれるサポート体制であったりとか、そういうのがしっかりしていたら、女性がより働きやすくなるのではないかなと思います」と意見を述べた。放送を見た女子アナウォッチャーが語る。
「フジテレビで結婚・出産を経て、職場復帰している女性アナウンサーといえばベテラン勢では西山喜久恵アナや佐々木恭子アナ。中堅では生野陽子アナと椿原慶子アナが2児を出産していますが、寿退社が多いのも特徴。平井理央アナは結婚を機に退職し、大島由香里アナは第1子を出産した年に局を去って、現在はフリーとして大活躍しています。また、第一線でキャリアを積みながらも、アナウンス室から他の部署へ異動となるケースが多いのもフジテレビの特徴。入社3年目で“朝の顔”になった小室アナが、結婚や出産について不安を抱いていたのも無理はないかもしれません」
テレビは時代を映す鏡と言われる。上場企業の役員同様、育児中の女性アナウンサーの出演比率をもっと引き上げてもいいかもしれない。