久保建英「五輪不出場」を決定づけた所属クラブの「派遣拒否」と「移籍金160億円」

 レアル・ソシエダの久保建英のパリ五輪出場が、ほぼ絶望的となった。

 日本サッカー協会(JFA)は5月24日、A代表の森保ジャパンが出場する6月のW杯アジア2次予選(6日=ミャンマー戦、11日=シリア戦)に向けたメンバー発表を行ったが、その中には久保の名前があった。一方、同じく6月にはパリ五輪出場に臨むU-23(23歳以下)日本代表も米国遠征を行うことになっている。ところが、この遠征に久保は召集されない見込みだという。

「U-23の6月遠征はパリ五輪に向けた最終調整の場となります。ということは、『パリ五輪に出場できない選手』は、召集しても意味がない。久保は、所属クラブのOKが出ないため、五輪に出場する可能性がほぼゼロなのです」(JFA担当記者)

 パリ五輪は、FIFA(国際サッカー連盟)が定める「国際マッチデー期間の大会」ではない。そのため、所属クラブに選手を派遣する義務がないのだ。

 JFAの山本昌邦ナショナルチームダイレクター(NTD)は、「久保選手については、長い時間をかけてクラブとのやり取りをやってきたが、クラブはFIFAルール以外で招集できないという結論になっている」と語っている。

 久保が五輪に出場できない大きな理由がもう1つあるという。それが移籍だ。久保には日本円で160億円以上という空前の移籍金がかかっていると言われており、イングランドプレミアリーグのリバプールなど、欧州ビッグクラブへの移籍も取り沙汰されているのである。

「仮に移籍の話が進んでいるのだとすれば、レアル・ソシエダとしても大事な選手を義務もない五輪に出場させてリスクに晒すようなことはしないでしょう」(前出・記者)

 山本NTDは「今後も所属クラブの協力が得られる見込みは極めて難しい」と明かしている。どうやらパリ五輪での久保の勇姿は見られそうもないようだ。

(小田龍司)

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