久保建英「アーセナルへの移籍」でさらに高まる“飼い殺し”感

 スペインのレアル・マドリードが保有権を持つ日本代表MF久保建英に対し、イングランドのアーセナルが獲得に関心を抱いているようだ。スペイン誌「Don Balon」が報じている。

 昨夏に世界最高峰のビッグクラブであるレアルへ加入し、武者修行として同国の中堅クラブ、マジョルカへ期限付きで移籍していた久保。新型コロナウイルスの感染拡大により、リーグ戦は中断され、ここまで3ゴール3アシストという結果を残してきたが、来季はより大きなプレッシャーの集まる名門アーセナルに在籍することになるかもしれない。

 スペインの老舗サッカー専門誌である「Don Balon」はアーセナルがレアルの保有する久保に興味を示し、とりわけスペイン人指揮官のミケル・アルテタ監督が獲得を熱望していると報道。また、レアルのジネディーヌ・ジダン監督も久保のアーセナル移籍に「同意している」とも綴り、久保にとっては初となるイングランドでの挑戦が始まる可能性を伝えている。

「レアルは今夏、久保よりも先にレアル・ソシエダのノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーアのレンタルバックを行使すると噂されており、久保は引き続き期限付き移籍で他クラブでの“修行“が続くことになりそうです。そうした中で、新たな修行先候補として浮上したのがアーセナルですが、中堅クラブであるマジョルカでも満足に試合に出られない時期もあったことから、さらにポジション競争の激しい名門クラブのアーセナルへ移籍することは状況の悪化を招く可能性もあります。日本のサポーターの間でも久保のアーセナル行きの噂には賛否が分かれ、『個人的には反対かなぁ。飼い殺しの可能性もあると思います』『久保くんみたいな向上心が高い選手はハイレベルな環境に身を置いた方が伸びる気がする』『スペインの中堅クラブにレンタルするのが妥当』と様々な反応が出ました。アーセナルからの関心は誇り高いものではありますが、現実的に久保の成長を優先するのなら、あまりにもクラブの格が高過ぎるというのがサポーターの懸念材料です」(スポーツライター)

 今や日本代表で最も将来が期待される逸材なだけに、その判断には多くの注目が集まることになりそうだ。

(木村慎吾)

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