厚生労働省は4月4日、都内で新たに1357人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表。1週間前の火曜日より356人増えている。
東京だけでなく、日本国内では再びコロナが拡大に転じている。「第9波」を防ぐ意味でも、PCR検査の徹底を叫ぶ声もある。そんな中、PCR検査に懐疑的な見方をしているプロサッカー選手がいた。
スペインリーグのレアル・ソシエダに所属する久保建英だ。久保は日本代表戦のために3月21日に帰国。その際、体調に問題はなかったが、スマートアンプ法(ウイルスの検出時間が短縮されたPCR検査法)による新型コロナ検査で陰性が確認できず、24日のウルグアイ戦ではベンチを外れた(28日のコロンビア戦は途中出場)。ちなみに久保は陽性との診断もされていなかった。
久保はスペインに戻った後、4月2日に行われたビリャレアル戦に出場。試合は0-2のスコアで敗戦。試合後の久保のインタビューを4月3日配信の「日刊スポーツ」電子版が伝えた。3月の代表戦について聞かれた久保は初戦でベンチ外になったことは仕方がないとしたものの、「でも正直、今どきPCR検査とかしているのは日本だけだと思いますけど。そもそも日本も多分PCR検査の必要のない中で、個人的にはなんでPCR検査なんかするのかなっていう思いはありますけど……」と心中を吐露した。
久保の発言について、ネット上では「日本がコロナ後進国で申し訳ない」「今更PCR検査を受ける人は、どれほど自分で調べる力がないのか」「PCR検査どころか、みんなはまだマスクまでしています」と同調する意見が見られた。
「世界中のほとんどの国ではコロナは過去のものであり、日本でも5月8日から季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げられます。ましてや、久保のように体調に問題がない場合、自らPCR検査を受ける人なんて海外では皆無ではないでしょうか。漫画家の倉田真由美氏も2022年8月7日のツイッターで『〝無症状限定のPCR検査〟ってさ…もう、めちゃくちゃな社会になってるな、日本は』と嘆いています」(週刊誌記者)
久保にとっては、相手を突破してゴールするより、PCR検査を突破することのほうが難しかったようだ。
(石田英明)