大ブームの「おにぎり専門店」が米の高騰でこの夏大ビンチ!

 日本人の主食である米の価格が高騰している。昨年の2倍近くまで値上がりしている銘柄もあるなか、昨年あたりからブームとなっている「おにぎり専門店」の危機が指摘され始めている。

「米の価格の急上昇の理由は、1つは昨年の記録的な猛暑により全国各地で米の収穫量が大幅に減少したこと。もう1つは、インバウンドや海外からの需要急増です。外国人観光客が『日本のお米は美味しい』と買い求めるようになっただけでなく、円安の影響で多くの日本の飲食チェーンが海外出店に力を入れ、現地のものより安く手に入る日本米を輸入して使用するケースも増えているんです。また、世界的な寿司ブームの影響を受け日本米の需要が急騰していることも一因です」(フードライター)

 こうした状況は今年の新米が出るまで続くとみられているが、この夏もエルニーニョ現象の影響で昨年並みの暑さになると予想され、不作に陥る可能性は十分に考えられる。そうなれば米価格のさらなる上昇は避けられず、米をメインに取り扱うおにぎり専門店が大打撃を受けるかもしれない。

「実は、すでに閉店するおにぎり専門店は増え始めている状況で、今年の夏を乗り切れなければ一気にピンチに陥る店が増える気配です。おにぎり専門店はコロナ禍に人気だった唐揚げ専門店とバトンタッチするように昨年頃から出店ブームが始まりましたが、大型設備が不要で省スペースで構えられることから、新規参入も少なくない。唐揚げ店倒産は、円安による輸入鶏肉価格の高騰が一因でしたが、まさか比較的安定している国産米がここまで高騰するとは、出店者にとっては想定外でしょう。新規参入の中にはブームに便乗しているだけの店もあり、早々に閉店を決めるところも出てくると思われます」(経営コンサルタント)

 果たして、おにぎり専門店はこの夏を乗り切ることができるだろうか。

(小林洋三)

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