「40本で本塁打王」阪神OB・下柳剛が佐藤輝明に太鼓判を押した「ドライブライン効果」

 阪神タイガースOBの下柳剛氏が先ごろ更新した自身のYouTubeチャンネルで、今季の佐藤輝明内野手の打撃に期待を寄せていた。

「タイガースに欠けているものが1つだけって言ったら、なにせホームランが少ないから」という下柳氏。今年の佐藤輝について「オフにアメリカに行って動作解析をして、自分のスイング軌道やヒットポイントの確認とか言っていた。どうしても彼の場合ポイントが身体寄りだから、真っ直ぐは詰まる、変化球はうまく拾えるって形だったけど、ちょっとポイントを前にすることで真っ直ぐに詰まらないように対策した」と説明。

 続けて「前にポイントを持っていったら変化球に引っかかりやすくなるんじゃないのというのもあるけど、変化球打ちがものすごくうまいから泳いでも打球が上がればホームランになるぐらいのつもりで前にして打っていっていいと思う」と語った。

 また、1年目の佐藤輝を見てホームラン王争いをすると思ったが、夏場から成績が急降下してことを振り返り「そのへん1年間戦う身体もできただろうし、今年は本当に30本はいくやろ。30本は期待して、良ければ40本でホームランキングになるぐらいの」と太鼓判を押していた。

「以前、関西のテレビ番組で佐藤輝が米シアトルのトレーニング施設『ドライブライン・ベースボール』でトレーニングする様子に密着。そこで指摘されていたのは、ボールを捉えるときの地面に対するバットの角度が低いこと、さらにはボールを捉えるポイントがキャッチャー寄りということでした。また帰国後、股関節が使えていないことも課題の1つだと明かしていましたね」(スポーツライター)

 オープン戦3月3日終了時点での打率は2割1分4厘で本塁打1。まだアメリカでのトレーニングが実を結んでいるのかどうかは分からないが、阪神ファンとしては下柳氏の言葉を信じたいだろう。

(鈴木十朗)

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