無料公開している「スマート出馬表」(亀谷 スマート出馬表で検索)では、全ての種牡馬を「日本型」「米国型」「欧州型」のたった3つのタイプに分類しています。こんな大ざっぱな分類にもかかわらず、明確な高配当の傾向が出ることは多々あります。
小倉2歳Sも「欧州型」を狙うだけで高配当が次々と当たるレースです。去年は「父欧州型」が1〜4着を独占して3連単63万円の大波乱。過去5年、2桁人気で馬券になったダイイチターミナル(16年、10番人気2着)とオーミアリス(14年、15番人気1着)も父が「欧州型」でした。
小倉2歳Sの「欧州型」の出走比率は過去5年で25%。にもかかわらず、これだけ穴を連発しているのはタフな欧州の血を持つことが有利な重賞だからです。
トリプルエースの父は「欧州型」のシャマーダル。父は現役時代にイギリスの2歳短距離最強決定戦デュハーストSを優勝。2歳戦に実績を残しています。産駒には香港GⅠ馬のエイブルフレンド、パキスタンスターもいます。
香港は日本に比べ、平坦芝小回りの持続力勝負のレベルが高い国。シャマーダルは欧州血統の中でも平坦芝のタフなレースではレベルが高い種牡馬なのです。
そして馬主はゴドルフィン。世界レベルの名繁殖牝馬をそろえる馬主です。ゴドルフィンは洋芝の北海道やタフな芝で行われる芝1200メートルでの期待値が高い馬を次々と出します。その理由は絶対的な才能が高いこと。加えて、日本の主流適性とはズレて、海外の適性に近いレースにもなりやすいタフな芝1200メートルが向く馬も多いため‥‥という話は、5年以上前から言っているわけですが、今でもまだまだ使えますね。
8月18日、芝1200メートルの札幌12Rでもゴドルフィン牝系が穴を出しました。単勝3120円で勝ったプリディカメントはダーレー牝系。日本の主流血統のサンデーサイレンス、キングマンボを持たない馬です。
だからこそ、当日の札幌芝1200メートルは適しているため「亀谷競馬サロン」で同馬を推奨しました。この日はメインレースで呪われたような4着を連発したので、最後の最後にゴドルフィン牝系に救われました。
このように、2週前はメインの悲運を最終のゴドルフィン牝系に救われましたが、今週末はメインでゴドルフィン牝系にお世話になりたいものです。
亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。コンビニのコピー機でも予想を配信(Eプリント 亀谷で検索)。