ロシアでは現在、ドローンによる首都モスクワへの攻撃が散発的にあるものの、市内では開戦前と変わらずナイトクラブが営業を続けているという。ところが、そのナイトクラブの一室に集まった有名人VIPたちが、あられもない姿で酒やダンスに興じていたことが明らかになり、ロシアの芸能界を揺るがす大スキャンダルとなっている。
「『ドレスコード』は、女性はシースルーのアンダーウェアのみで胸ポッチがほぼ丸見えの状態。男性は極小サイズのブリーフだけ。つまり、参加者全員が『ほぼマッパ』という過激な格好での『シークレットパーティ』だったのです。しかも、多数の有名芸能人が参加していたことから大騒動に発展していますね」(ロシア事情に詳しいジャーナリスト)
今回のイベントを主催したのは、インフルエンサー出身で美人司会者でもあるアナスタシア・イヴレーワという人物。また、参加者は、同じく人気司会者で女優やプロデューサーとしての顔を持つクセニア・サプチャクをはじめ、「世界でもっとも売れたロシアのアーティスト」である歌手フィリップ・キルコロフ、さらに、人気ラッパーのバジオは、男のシンボルに靴下を被せただけというあり得ない格好で会場に現われたという。いずれもロシアの芸能界を代表する大物ばかりだった。
「もともとロシアのナイトクラブは風紀の乱れっぷりで有名。『Pornhub』などの大人のサイトにはクラブで破廉恥行為に及んでいる動画が数多くアップされています。格好が格好だけに、ただ踊って飲んでいただけとは考えにくく、『前線では兵士が命を賭けて戦っているのに不謹慎だ!』と、メディアやロシア国民から叩かれています」(前出・ジャーナリスト)
ロシア政府の報道官もこの件について、「参加者は反省すべきだ」とコメント。主催者のアナスタシア・イヴレーワは謝罪動画を公開したが、ウクライナ戦争を支援する慈善団体に10億ルーブル(約15億9000万円)を寄付するように集団訴訟を起こされた。
「参加者の中にはプーチン大統領と交流のある者もいたようですが、さすがにこのパーティについてはプーチン氏も激怒しているようです」(前出・ジャーナリスト)
ロシアのネット上では《全員前線送りにしろ!》《強制労働させるべき!》など国民からの怒りのコメントが殺到しているという。よりによって戦争が長期化、激化しているこの時期にハメを外した代償は高くついてしまったようだ。