9月1日、幕張メッセでバーチャルアイドル・初音ミクのライブツアー「マジカルミライ2019」の全日程が終了し、大阪公演と東京公演を合わせて6日間で約5万人が来場したことが明らかになった。2017年のツアー来場者数が約2万3000人だったため、この2年でなんと倍以上も観客が増えているのだ。
「初音ミクは、カバー曲がアップされるニコニコ動画の人気が一時期から落ちるとともに終わったと思われている方も多いようですが、実は今が、過去最高に盛り上がっているのです。特にその熱が高まっているのが中国で、今回のライブツアーも2割程度が中国人客だったと言われている。また、中国の動画配信サイト『bilibili』では、初音ミクのライブが生配信されており、最終来場者数は750万人を超え、投げ銭(お気に入りの配信者にお金を送るシステム)は7330万元以上、日本円で約10億8000万円も稼ぎ出したというのです」(アイドルライター)
こうした盛り上がりにネット上には、《ライブ1回で10億稼ぐって、世界規模で見てもトップアーティスト》《オワコンだと思ってたけど、中国で再ブームが到来しているのか》《やっぱ中国で当たるとレベルが違うな》など、改めて初音ミク人気の凄まじさを思い知らされる声が殺到している。
「『bilibili』の投げ銭は、配信者とお近づきになるために行うことも多いのですが、バーチャルアイドルに10億円以上とは驚きです。すでに『マジカルミライ2020』の開催も決定しており、その勢いはとどまることを知りません」(同前)
莫大な金を稼ぐバーチャルアイドル事業。今後も多くのニューカマーが登場するに違いない。
(小林洋三)