鳩山由紀夫元首相が2日に投稿したXのツイートが物議を醸している。
鳩山元首相は1日に発生した能登半島地震を受けて、自身のXを更新。被災者に対して「お見舞いを申し上げます」と投稿。ところがその一方で、「気になるのは志賀原発で、爆発音がして変圧器の配管が破損して3500Lの油が漏れて火災が起きた。それでも大きな異常なしと言えるのか。被害を過小に言うのは原発を再稼働させたいからだろう」と続けたのだ。
ところが、同日正午には北陸電力の公式Xが「当社確認の結果、所内消火設備の動作はあったものの、1、2号機とも火災は発生しておりません」と発表していたため、鳩山元首相に猛ツッコミが殺到する事態へと発展している。
「地震の前日、12月31日に『変電所で3回爆発のような大きな音がした』というニュースを多くのメディアが報じましたが、わずか数時間ですべて削除されています。また1日午後には林芳正官房長官が『変圧器の火災が発生し、消火した』と説明し、その後、情報を訂正しています。鳩山元首相はそうしたニュースを元に誤った情報を発信したようです」(WEBメディア記者)
志賀原発の変圧器火災の誤報を巡っては、油漏れと変圧器の一部破損を作業員が“火災”と誤認し、国や関係自治体に報告したことが原因だったことが分かっている。
これを受けて鳩山氏は4日、「北陸電力が、作業員の誤認で調べたら火災はなかったと発表していた。火災がないに越したことはないが、作業員が何を火災と間違えたのか。では火もないのに消火済みとは?怪しさは消えず」と追撃。鳩山氏と言えば2019年に発生した北海道胆振東部地震の際にも「地震は苫小牧での炭酸ガスの地中貯留実験CCSによるものではないか」などと投稿し、北海道警にデマと認定されている。
原発再稼働をなんとしても阻止したいという思いのあまり、今回の災害で「ほれ見たことか」と脊髄反射したということだろう。一国の元首相としてはなんともお粗末な投稿と言わざるを得ない。
(ケン高田)