秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」が始まった。中日は片岡篤史二軍監督が指揮を執っているが、独立リーグ選抜チームに大敗。年々、独立リーグのレベルが上がっているせいもあるが、スコアは2対6。
1軍は2年連続最下位、2軍はウエスタン・リーグでは唯一の勝率5割割れ。スタンドからは「来シーズン、立浪竜は本当に大丈夫なのか?」と冷やかしの声も浴びせられていた。
「片岡二軍監督も怒っていました。いや、怒りを通り越して呆れていたというか…」(スポーツ紙記者)
記者団に「試合を振り返って?」と聞かれると、片岡二軍監督は開口一番、「走塁練習はもちろんやっているけど、ゲームでできないとアカンのよ。そのへんの野球勘はどうしたらいいのかな」とボヤいた。
ミスが出て、試合がワンサイドになってしまったのだ。1点を追う6回だった。一死から福永裕基が四球で出塁、次打者の石橋康太がセーフティーバントを試みたが、空振り。福永が一塁に帰れず、タッチアウトとなった。
「9回最後の攻撃でも、レフト前ヒットで二塁走者が三塁にストップしてしまいました。二塁走者は村松開人。俊足の村松が止まったのだから、タイミング的に無理だったのかもしれません。でも、片岡二軍監督は本塁に突っ込んで欲しかったようでした」(前出・同)
つまり、ベンチと選手の間で意思疎通ができていないわけだ。そうなると、この日の敗戦の理由はグラウンド外にあるのかもしれない。
来シーズンより、片岡二軍監督は一軍ヘッドコーチとなり、二軍は球団OBの井上一樹氏が指揮を執る。新体制では立浪監督が改めて、どんなスタイルの野球をやっていくのか説明する必要がある。
「今季、中日は1イニング10失点で近藤廉を晒し者にしました。今秋のドラフト会議で育成指名された高校生は入団を躊躇うのではないか」(関係者)
再建までの道のりは遠い…。
(飯山満/スポーツライター)