俳優の堺雅人主演のドラマ「VIVANT」(TBS系)。9月10日に放送された第9話の直前には、堺らキャスト陣が生出演する特別番組「日曜劇場『VIVANT』祭り 第1部 緊急生放送SP」が2時間半にわたって放送されるなど、かつてない盛り上がりを見せた。
同ドラマは「敵か味方か、味方か敵か-冒険が始まる。」のキャッチフレーズ通り、先の読めない展開に加え、堺をはじめ、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司、二宮和也などトップクラスの俳優が出演するのも目玉の1つだ。
超一流の役者らしく、〝セリフ覚え〟も素晴らしい。9月10日放送の特別番組でスタジオに生出演した二宮は、役所について「(スタジオに)いないから言えるんですけど」と前置きし、自身がセリフをかむと、役所は必ず「かんだね」と言うことを明かした。二宮は「あんなお芝居の神様みたいな人に『かんだね』と言われたら、以降、絶対かめない」と告白。その後、役所は電話で生出演し、「『VIVANT』に出ている俳優さんは素晴らしく、かんだりする人がいない。(だから)時々、かむ人がいると本当に心からうれしくなる」と明かした。セリフをきちんと覚えているからこそ、出演者は本番でかむこともないのだろう。
「主演の堺のセリフ覚えも完璧です。二宮が8月20日に公開したYouTubeチャンネルで、『VIVANT』の撮影現場の裏話を明かしました。二宮は堺に『あそこのセリフ、こうしてもいいですか?』と聞いたところ、堺は『全然いいよ』と快諾。そのセリフは後日の撮影シーンにもかかわらず、堺はすでに暗記していたのか、ペラペラと話したそうです。二宮は『たぶんあの人、連ドラ1本分(セリフを)入れている気がする』と感心していました」(テレビ誌ライター)
では、二宮が“かんだら”喜ぶ役所の場合はどうか。
「2021年2月放送のトーク番組『サワコの朝』(TBS系)に役所が出演し、意外なことを明かしました。役所は自身が緊張するタイプだと言い、『だからセリフを覚えているときも緊張しているから、もう覚えられない』と告白。大御所である役所が、セリフ覚えに苦労しているとは意外でした」(前出・テレビ誌ライター)
自分がセリフ覚えで苦しんでいるからこそ、誰かが「かむ」とホッとするのかも。
(石田英明)