定食チェーン大手「大戸屋」は、一部店舗を除き全国で8月11日から超特大のアジフライを1万食限定で発売している。最近では続々と専門店も増え、全国的に人気が広がった感のあるアジフライ。大手の参入によってさらなる大ブームが巻き起こるかもしれない。
「同チェーンが発売するのは済州島海域で穫れた真アジを使用した『大判アジフライ定食』1590円(税込、以下同)で、単品は1500円で提供されます。約20センチのアジフライは皿からはみ出すほどの大きさで、身もかなり肉厚。注文を受けてから揚げるため、衣はサクッとして中はふわっと仕上がっているといい、タルタルソースにも中濃ソースにもよく合うそうです。値段は少しお高めですが、味にも大きさにも食べごたえにもこだわったというアジフライは早くも注目を集めています」(フードジャーナリスト)
実は、コロナ禍以降、アジフライが密かなブームとなっている。もともとは2019年にアジの水揚げ量日本一を誇る長崎県松浦市が「アジフライの聖地宣言」を行って大きく売り出したことが始まりのようだ。はじめは九州地方を中心にその美味しさに注目が集まり、やがてアジフライの専門店も続々とオープンするようになった。今年に入って「マツコの知らない世界」(TBS系)や特番の「タモリのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)などで取り上げられ、人気の波が一気に全国に広がった。
「やはり、全国に店舗を持つチェーンが発売するとなると、その影響はかなり大きいですね。もし、『大判アジフライ定食』が大ヒットすれば、さらにアジフライブームが加速するでしょう。今はから揚げブームが後退期に入っていますから、店じまいしたから揚げ専門店にはフライヤーがそのまま残されているケースも多く、居抜きで入ればすぐにアジフライ専門店を出店することもできます」(前出・ジャーナリスト)
タピオカ、高級食パン、から揚げの次に来たアジフライブーム。ちなみにアジフライにかけるのは、ソース!? 醤油!? タルタル!? それとも塩!?
(小林洋三)