弁当に絆創膏が!大戸屋「異物混入騒動」で酷評されたクレーム対応とは?

 株式公開買い付け(TOB)が9月に成立し、コロワイドのもと、これから生まれ変わろうとしている「大戸屋」。しかし、ツイッター上でお弁当への「異物混入」に対する店長の対応が酷すぎると炎上する騒ぎが起き、新たな船出を前に出鼻をくじかれる事態となっている。

 10月11日、ツイッターのとあるユーザーが神奈川県内の大戸屋で注文したデリバリー弁当に救急絆創膏が混入していたことを明かし、「お店に電話をした所、店長からウーバーイーツ経由で頼まれたので返品は不可、返金をするので再度頼んでと言われたので、それでお願いしますと言ったら今日は忙しくて出来ないと言われ商品も作れないと言われた」と綴り、唐揚げの中に茶色く変色した絆創膏が混入している画像をアップした。

「このツイートは瞬く間に拡散し、ネット上では《本当に電話に出たのが店長か疑いたくなるくらいひどい話》《ウーバーイーツの配達員が絆創膏を入れた可能性もあるから返品できないってこと? まずは確認するべきでは》《画像を見る限りは救急絆創膏が揚がってる感じがするし、調理中に入ったように見える》《大戸屋って忙しいと弁当の作り直しもしてくれないの?》など大戸屋を批判するコメントが相次いでしました」(ネットライター)

 ネットニュースサイトの「ねとらぼ」が取材ところ、大戸屋は調理担当者が救急絆創膏を使用していたことを認め、お弁当を梱包した際に混入した可能性があるとして謝罪した。また、「ウーバーイーツ経由で注文した商品は返品できない」と主張した点については、事実ではなく異物混入などが発生したら返金に応じると、問題発生時の店長の対応が誤りであったことを明らかにしたのだった。

「発端となったツイートをした人物によれば、その後店長から謝罪があり、弁当も作り直してもらったといい、さらには『社長から直接謝罪の訪問があり、今回のツイートは削除させて頂きました』と当該ツイートを削除していました。大戸屋は昨年にバイトテロが起きて以降、『ガイアの夜明け』(テレビ東京系)の放送内容が『ブラック企業すぎる』と話題になったり、買収騒動で世間を賑わせたりと、あまりよろしくないイメージが付いてしまってので、11月開催予定の臨時株主総会で体制を一新して心機一転望みたいところではありましたが、その前にこんな騒動が起きてしまうとは…」(経済ジャーナリスト)

 大戸屋のイメージ回復には、まだしばらく時間がかかりそうだ。

(小林洋三)

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