坂本勇人、丸佳浩の一軍昇格で始まる巨人中継ぎ投手の「大量入れ替え劇」

 4人目、5人目の「入れ替えもある」のだろうか。甲子園での3タテを阻止した原巨人が、坂本勇人、丸佳浩、ブリンソンの一軍合流を決めた。7月28日から始まる本拠地・東京ドームでの中日戦から合流するという。

「27日の西武二軍戦に坂本が出場し、守備でも実戦感覚に全く問題がないということでゴーサインが出ました。当初の予定では坂本の復帰は8月上旬でした」(関係者)

 首位広島とのゲーム差は7.5。8月に猛追撃しなければ、逆転優勝は「ない」と言っていい。ここで思い出されるのが「中継ぎ投手陣の大量投入」発言。原辰徳監督や大塚淳弘球団副代表が、鈴木康平、小沼健太、バルドナードらのリリーフ投手を途中補強した際に「夏場が勝負」と語っていた。1人でも多くのリリーバーをブルペンにスタンバイさせておきたいとしていたが、今回の昇格メンバーにリリーバーはもちろん、投手は含まれていない。

「控え内野手か、外野手を2人くらい減らして、ベンチ入りさせる投手を追加すると聞いています。リリーフ投手の一軍昇格は8月4日の広島3連戦からでは」(同前)

 27日の阪神戦だが、巨人の出場登録メンバーは26人。野手の内訳は「内野手9人、外野手5人」だった。

「坂本、丸、ブリンソンが本調子なら3人ともスタメンで出場してきます。その分、控え野手陣は出場機会が減るので、内野手と外野手の登録人数を減らすのは可能です」(同前)

 また、原監督らが語っていたリリ−バーの大量投入案だが、一軍リリーバーのなかで登板過多や調子の落ちてきた者が出たら、すぐに入れ替えできるように「二軍でスタンバイさせておく」という意味もあるようだ。

「大勢が軽めの投球練習を再開させました。でも、早期一軍復帰はないという情報も交錯しており、その通りだとすれば、代理クローザーの中川皓太が生命線です。中川の負担をいかに減らすか…」(ベテラン記者)

 坂本たちの昇格は、投手陣のめまぐるしい入れ替えの序章とも言えそうだ。

(飯山満/スポーツライター)

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