坂本勇人が「次世代監督候補」に挙がらなくても阿部巨人なら地位安泰なベンチ事情

 プロ野球・巨人坂本勇人内野手が、歴代12位となる通算2371安打を達成したのは6月5日(交流戦・対ロッテ戦)。これで史上唯一3度の三冠王を達成している落合博満氏に並んだわけだが、坂本本人からは「足元にも及びません」などと謙虚なコメントが続いた。

 巨人一筋18年目、4番も主将も経験している上に、「記録」もある。そんな坂本だけに本来であれば「次期監督」候補として挙がっても不思議ではないのだが、巨人担当記者に言わせれば「坂本の場合は厳しいでしょうね。起こした問題が多すぎる」という。

 確かに坂本は度重なる女性スキャンダルの上に、5月には一部週刊誌で約1億円の申告漏れを税務当局から指摘されていたことが報じられた。

「今年12月で36歳になる坂本には、少なくともコーチ兼任などの話が出てもおかしくはない。しかし教えるタイプの選手ではないし、逆に有望な若手選手の面倒を見させて悪影響を与えてしまったら、元も子もありませんからね」(同)

 ただ、ベンチ内での地位は阿部慎之助監督の体制である限り安泰のようだ。

「すでに体力的に1年間フル出場できない坂本ですが、阿部監督は『勇人は替えが利かない選手』として新体制でもレギュラーを確約した1人。もともと阿部監督と坂本は、とともに自主トレをした“師弟関係”にありますからね。昨オフも寵愛受けた原辰徳前監督の退任で、次の監督が誰になるのか一番ヤキモキしていたのは坂本でした」(巨人担当記者)

 強メンタルな坂本だけに、大きなケガさえなければ阿部監督の元で記録を伸ばし続けるに違いない。

(小田龍司)

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