ダートで儲かる種牡馬で有名なサウスヴィグラス、パイロ、エンパイアメーカー、ヘニーヒューズは、全て「サンデーサイレンス系ではない」種牡馬です。
そして、ダートのレースは「サンデーサイレンス系ではない血統」の馬を買うほうが儲かる条件がたくさんあります。
ダートの場合「サンデーサイレンス系」は反主流であり、サンデー系を買って儲かる条件は「特殊条件」とすら言えます。
今週末、新潟で行われるレパードSは「サンデー系」の血がポイントになる珍しい条件の重賞。というのも、父か母父がサンデー系の馬が穴を連発しているからです。
ただし、父がサンデー系の場合は「母が米国血統かミスプロ系」、逆に母父がサンデー系の場合は「父が米国血統かミスプロ系」、もしくは「自身がダートGⅠでも実績があるサンデー系(Dサンデー系)」であることが同重賞で穴を出す血統の条件になります。
サンデー系以外では、ロベルト系も注目の血統です。去年5番人気で1着したグリムは、父がゼンノロブロイでサンデーとミスプロ系の配合。10番人気で2着だったヒラボクラターシュは、父がサンデー系で母父が米国型。
14年、9番人気3着のランウェイワルツ、15年、11番人気3着のタマノブリュネットは、父がサンデー系で母父がミスプロ系です。
17年、12番人気で2着したサルサディオーネは、父がDサンデー系のゴールドアリュール。その時に11番人気で勝利したローズプリンスダムは、母父がロベルト系のシンボリクリスエスです。なお、全出走馬の血統、系統は亀谷ホームページのスマート出馬表で確認できます(『亀谷 スマート出馬表』で検索)。
今年の出走予定馬では、ハヤブサナンデクンは、父がサンデー系の中でも特にダート適性に優れるダートGⅠ馬(Dサンデー系)のゴールドアリュール。母父は米国型のクロフネ。祖母は、ダートの重賞でも芝の重賞でも連対したホワイトカーニバルです。サンデーの血を持つ馬も走りやすい「芝指向のダート」の名血で、レパードSにピッタリの血統馬です。
エルモンストロも父がミスプロ系のルーラーシップ。母父はサンデー系のアグネスタキオン。芝血統で最低限のダート適性を持った血統です。だからこそ、当レース向きなのです。
亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。コンビニのコピー機でも予想を配信(Eプリント 亀谷で検索)。