「ゴゴスマ」WBC名場面の“鳥谷解説”であり得ないミス「BSCって」

「鳥谷がスタートしている!」

 こんな実況とともに今も語り継がれる2013年の第3回WBCの名場面。第2ラウンドの日本・台湾戦、1点ビハインドの9回2アウトで出塁した鳥谷敬氏(当時阪神)が「二盗」を決めて逆転劇を呼び込んだ。

 3月16日放送のTBS系「ゴゴスマ〜GO GO!smile〜」に当の鳥谷氏が生出演。MCの石井亮次アナはスコアボードを紹介しつつ、鳥谷氏のこの時の盗塁のすごさを解説。「9回2アウト、鳥谷さんが盗塁失敗したらその時点でゲーム終了」という緊迫した状況を伝え、「土壇場を救ったという、『鳥谷がスタートしている!』、これが2013年。10年前」と興奮気味に語った。

 解説を求められた鳥谷氏は「2アウトランナー1塁になった時に井端さんが打席に入って、1点負けてて、これアウトになったら予選敗退だったんです」と振り返り、当時は井端弘和(当時・中日)が絶好調だったと説明。「同点に追いつければ勝てる」「そのためには2塁に行かなければいけない」という思いで盗塁を敢行したという。「(盗塁の)サイン出てないですよ」と明かした鳥谷氏に石井アナは「サイン出てない!サイン出ずに勝手に走ったら、もしアウトになったらえらいことに…」とリアクション。鳥谷氏は「今、こうやってテレビに出てないと思いますけど、アウトになってたら。たぶんそれくらいのレベルだったと思います」と、いかに大きなプレーだったかを振り返っていた。

「鳥谷さんはあのシーンで盗塁失敗していたら、テレビには出られていなかったと話していましたが、この日、裏の『ミヤネ屋』(読売テレビ)で解説を務めていたのが内川聖一さん。2013年大会の準決勝、8回1、2塁という場面でダブルスチールがうまくかみ合わず、走塁死して逆転のチャンスを失ってしまいました。結果、準決勝敗退となりましたが、内川さんは今回のWBCでいくつもの番組に出演していたので、もし鳥谷さんがあそこで盗塁失敗していても、テレビには出られたはず。この“鳥谷解説”で話題になったのが、当時の状況を解説するカウントボード。本来は上から『BSO』と表示されるべきですが、『ゴゴスマ』ではなぜか『BSC』になっていたんです。これには視聴者からも《いつからBSCになったんんだ?》《Ball Strike Outじゃなかった?BSCって》《ボードのCが謎すぎる》といったツッコミが寄せられていました」(テレビ誌ライター)

 野球ファンにはおなじみの「BSOカウントボード」。もしや「WBC」に引っ張られた!?

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