今季の阿部巨人で若手がアピールを続ける中、崖っぷちなのが5年目の秋広優人内野手だ。
DeNAとの練習試合(2月18日・那覇)では2打席連続弾を放ち、2本目はサヨナラ本塁打となった。今年初の対外試合でしっかり結果を出した形になったが、阿部慎之助監督は「ナイスバッティングでしたけど、その前のボールにスイングをかけて欲しかった」「1日寝ちゃうと忘れちゃうだろうから、今日は寝ないで素振りしてほしいね」と手厳しく、試合後の囲み取材を受ける秋広を見て「調子乗ってコメントんなよ」と釘を刺していた。
「昨季の1軍試合出場はわずか26。打率は2割6分1厘でなんとか面目を保てる数字ですが、本塁打はゼロで打点1。一昨年は10本塁打でしたから、期待外れ以上の結果に終わりました」(巨人担当記者)
背番号「55」ということで、どうしても松井秀喜氏と“比較“される秋広だが、その違いは一目瞭然だ。
「松井氏の場合、長嶋監督という恩師が近くにいましたからね。長嶋監督は松井氏を1000日かけて巨人の4番にすると断言して付きっきりで指導し、松井氏もそれに十分すぎるほど応えた。一方の秋広はといえば、中日の中田翔と4年連続で自主トレを続けている程度。あれでは伸びるものも伸びないと思いますよ」(球団関係者)
練習試合の2発では、阿部監督の信頼は得られない状況だ。
(小田龍司)