「受験あんねんから」卒業式のマスクをめぐって東野幸治と木村盛世氏が激論

 3月13日からマスク着用を「個人の判断に委ねる」という政府の指針が適用される。これから卒業式を迎える学校では、受験を控えた児童もいることから、各校の対応に注目が集まっている。

 そんな中、元厚労省医系技官の木村盛世氏が3月4日、「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(ABCテレビ)に出演し、卒業式のマスク着用をめぐって司会の東野幸治と舌戦を繰り広げた。
 
 番組で木村氏は「マスク過信は危険!国は科学的根拠に基づいた政策決定をすべき」と書かれたボードを掲げて、「そもそもマスクの効果自体をきちんと国として調べていない」と主張。その後、木村氏は日本人の国民性に触れて、「世界でいちばん強い同調圧力の国だから」として、「いちばん可哀そうなのは子供たちですよ」と述べ、「ほとんど重症化しないのに、子供たちはわけのわからない大人たちの『マスクしてると感染しないからね。マスクしないで感染したら大変だからね』っていう話になるじゃないですか」と訴えた。
 
 これに司会の東野は「いや、ちょっと待ってください」と割り込み、「子供たちの気持ちもわかるじゃないですか。まだ卒業式の後、受験あんねんから。コロナとかじゃなくて風邪ひいたらアカンから『マスクしたい』って、気持ちもわかるじゃないですか」と反論。
 
 木村氏は「そういう気持ちにさせたっていうのは大人ですよ。政府ですよ。だって大人が『マスクしないと感染しちゃうから』『みんなに迷惑をかけるから』『受験の時に感染しちゃったら大変でしょ』っていうことを言い続けられれば、『あ、そうなんだ』『マスクしてないといけないんだ』っていうふうに思うわけじゃない」と、あくまで政府の指針や大人の訴えで子供のマスク習慣が根付いたと主張。
 
 首をかしげる東野に、木村氏は「そう思いません?」と問いかけるも、東野は「思わない」ときっぱり否定。「試験あるから風邪ひいたらアカンからマスク、密のところで1時間、2時間くらいのやつがあるから、『いや、うつされたらかなわんなぁ』と思ってマスクしたいっていう気持ちは、(学生生活の)3年間とか関係なく、別にあってもいいと思う」と反論した。
 
「3月13日以降、受験を控えた学生が卒業式でマスクをしてもいいじゃないかというのが東野さんの主張ですが、木村さんは『浮遊しているウイルスには効果なし』とマスクの感染症予防効果に疑問を唱えているため、両者の意見が分かれることになったのでは…。とはいえ、木村さんも『マスクをしたい人がすることに関して文句はない』と述べたうえで、マスクをしない人が同調圧力を感じないようにすべきと主張。結局、マスクをする子供もしない子供も圧力を感じないようにするための配慮が必要かもしれません」

 政府の指針発表が教育現場に混乱を招いたことだけは事実のようだ。

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