1月25日と26日に行われたANNの世論調査によると、石破内閣の支持率は先月から2.3ポイント落として36.2%。1月28日の衆院本会議では石破茂総理が「年収103万円の壁」の見直しについて、「150万円程度への引き上げを検討しているとは認識していない」と発言し、国民から大不評を買っている。
そんな中、2月1日放送の情報バラエティ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(朝日放送)で議題にのぼったのは、少数与党となった自民党と立憲民主党との「大連立構想」。政治ジャーナリストの青山和弘氏は、「昨年の年末くらいから、自民党内に立憲との大連立をするなら、どういうふうな大義とか可能性があるのかっていう、中堅議員が集まって話し合う極秘の協議体が実はたちあがったんですよ」と説明。先日、石破総理が「選挙制度の改革」に触れたのも、連立への「布石」という見解を示した。
かねてから「大連立」の可能性を指摘していた元大蔵・財務官僚で数量政策学者の高橋洋一氏は「選挙制度ってすごい大技なんですよね」としたうえで、「簡単なやり方で選択的夫婦別姓を言ったわけですよ。そっちのほうが簡単なんですよ」とコメント。自民党と立憲民主党が選択的夫婦別姓で歩み寄り、予算案を可決するという見方を示し、「その次には社会保障改革。社会保障改革っていうのを言って、それで連立はしないんだけど、なんとなく消費増税が見える。そういう道筋を立てるっていうのが、私が官僚だったら、そっちのほうが簡単なんですよ」と続けた。
番組MCのお笑いタレント・東野幸治は、「選択的夫婦別姓で歩み寄る。社会保障する。で、増税するっていう、ホップステップジャンプっておっしゃってましたよね。これちょっと覚えててほしいんですけど」とまとめていた。
SNSでは、視聴者が《ホップステップ大増税は悪夢でしかない》《増税大連立で消費税は何%になるんだ》《参院選でどう転んでも増税か》などと悲鳴にも似たリアクションが相次いでいた。
「高橋洋一氏といえば、YouTubeの登録者数が100万人を超える経済学者。昨年秋の衆院選の予想では自民党、公明党の過半数割れを当てただけでなく、議席数もほぼ的中させたことで知られています。先日、司会の東野さんが自身の深夜ラジオで、高橋氏のIQテストの結果が200だったことを明かしていますが、先を読む力はかなりのもの。近い将来、自民と立憲の大連立で、社会保障を盾に消費増税に踏み切る可能性は否定できません」(政治ジャーナリスト)
立憲民主党内では食品の消費減税が議論されているというが…。今回ばかりは、高橋氏の大胆予測が外れることを願ってやまない。