あきんどスシローが運営する回転寿司チェーン「スシロー」で起きた、客の迷惑行為。店内で若い男性客が醤油差しの注ぎ口や、未使用の湯呑みを舐め回すといった動画が1月下旬、SNS上で瞬く間に拡散された。
事態を重く見たあきんどスシローは1月30日、公式HPで遺憾の意を示し、「刑事民事の両面から厳正に対処してまいります」とのコメントを発表し、翌31日、警察に被害届を提出。迷惑行為を行なった当事者と保護者から連絡を受け、直接面会して謝罪を受けたが、被害届は取り下げないという。
この迷惑行為について、SNS上では「本当に気持ち悪い」「回転寿司は怖くて行けなくなった」「唾付きの湯呑みで誰かが飲んだとしたらゾッとする」などと批判の声が上がり、スシローだけでなく回転寿司全体のイメージダウンにもつながった。
一時的な客離れを懸念したのか、あきんどのスシローの親会社である「FOOD & LIFE COMPANIES」の株価は急落。1月31日、SNS上では「今日1日でスシローの時価総額が168億円損失…」といった書き込みが相次ぎ、被害額の大きさが世間を驚愕させた。
〝青汁王子〟こと実業家の三崎優太氏も1月31日更新のツイッターで、スシローの騒動に言及。「スシローペロペロ事件の一番の被害者は株主だよ。ペロペロテロから一晩で時価総額170億円減です、かわいそうすぎる」と同情した。
「株価の動きを見てみると、1月30日の終値は3015円でしたが、31日の終値は2870円と145円下落。やはり、青汁王子のいう〝ペロペロテロ〟の影響が大きかったと思われます。しかし、2月1日の終値は2928円と前日から58円上昇。もともとスシローに手落ちがあったわけではありませんから、急落した後、値を戻すと予想した投資家も少なくないでしょう。スシローの件のように、自社に手落ちがなく株価が急落した場合、買いどきかもしれません」（マネー誌ライター）
とりあえず、スシローの株価が元に戻るよう祈りたい。
（石田英明）
