大阪万博にスシロー「未来型コンセプト店」出店で気になる「一皿価格」

「スシロー」が大阪・関西万博に出店することが分かった。

 回転寿司チェーン「スシロー」を展開する「FOOD&LIFE COMPANIES」は6月11日、大阪・関西万博に出店することを決定。公式Webサイトで「スシローの創業の地である大阪で、日本の食文化の魅力と未来のすし屋を世界中の皆さまに体感していただきます」と発表した。店舗名は「スシロー未来型万博店(仮称)」とし、近くに造成される人工林の緑が鏡面仕上げの外壁に映るよう演出するという。

 一方、ライバルの「くら寿司」も万博に協賛しており、「回転ベルトは、世界を一つに。」を出店コンセプトに掲げる。4月24日に行われた同社の事業戦略発表会に登壇した田中信取締役副社長は、「世界の人々が“始まりも終わりもない回転ベルト”で一つになり、楽しい食体験をしてほしい」と説明している。

 万博には世界各国から多くの観光客が訪れることが予想されており、特に外国人に人気の回転寿司は大きな目玉になるだろう。しかし一方で、日本人にとってはあまりにも馴染み深いため、「万博に行ってまでわざわざ回転寿司を食べるのか」といった声もある。

「スシローは2021年のドバイ万博に出店して大人気になった実績もあり、今回もメインターゲットは外国人なのでしょう。ただ、大阪万博の基本入場料は当日で7500円です。外国人ならまだしも、日本の観光客のうち一体どれだけの人が、近所のチェーンで安価で食べられる回転寿司店に足を運ぶのか疑問が残ります。特別価格になるかどうかも気になりますね」(メディア誌ライター)

 SNS上には「大屋根リングに寿司を回しとけ」などという暴言も見受けられるが、果たして、入場料7500円払って食べる回転寿司の味やいかに。

(ケン高田)

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