NATO vs ロシア「全面核戦争」なら犠牲者は9150万人!

 ウクライナ戦争で劣勢に立たされるロシア軍。犯罪者や動員した新兵に十分な訓練を行わないまま前線に送り、装備や糧食なども不足している状況を各国メディアが伝えているが、世界中が警戒するのは追い詰められたロシアによる核兵器の使用だ。

 10月27日、モスクワで開かれた有識者会議「バルダイ・クラブ討論会」に出席したプーチン大統領は、18年の同討論会での核兵器使用を肯定する発言について尋ねられると「使用のリスクは常にある」とコメント。また、11月2日にはロシア外務省が「通常兵器による侵略で国家の存続に危機が生じた場合、対抗措置として核兵器を使用する権利がある」との声明も出している。

「ロシア側の主張する〝侵略〟には、彼らが実効支配するウクライナ東部や南部の一部地域も含まれると思われます。小規模な戦術核であれば、いつ使われてもおかしくない状況です」(軍事ジャーナリスト)

 そうした中、NATOとロシアが全面核戦争を行った場合のシミュレーション動画が世界中で大きな話題となっている。「PLAN A」というタイトルの動画は、米プリンストン大学のグレージャー准教授らのチームが17年に作成し、19年でYouTube上で公開。ウクライナ戦争が始まると視聴回数が急増し、11月10日時点で439万再生に及んでいる。

「動画では最初の3時間でロシアが欧州全土に300発、NATOはEU各国から180発をロシアに向けて発射し、双方の犠牲者は死者・負傷者合わせて260万人。その後、米国本土や海から600発の戦略核を発射し、ロシア軍も報復。この攻撃が45分続いて、その間の犠牲者は340万人。この時点では軍事拠点が標的でしたが、ここからは米露両国の大都市に核ミサイルが降り注ぎ、最終的な犠牲者は9150万人で、そのうち3610万人が死亡すると予測しています」(同)

 終末戦争の割には被害が少ないようにも思えるが、このシミュレーションは拡散された放射能による被ばくなどの二次被害は含まれていない。仮にこれだけの核兵器が使用されたら地球全体に被害が及ぶのは確実。日本をはじめ、世界中のどの国や地域も安全とは言えないのだ。

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